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	<title>読書生活 &#187; 読書</title>
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	<description>アプリ開発者の読書日記</description>
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		<title>iOSアプリ作ってる人間が「沈みゆく帝国 スティーブ・ジョブズ亡きあと、アップルは偉大な企業でいられるのか」を読んだ</title>
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		<pubDate>Wed, 30 Jul 2014 05:57:11 +0000</pubDate>
		<dc:creator><![CDATA[sa323711]]></dc:creator>
				<category><![CDATA[読書]]></category>

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		<description><![CDATA[もうアップル関連の本は読みすぎてしまったので、もういいかなと思ってたんだけど、テククランチで薦められてたので気になってた本。 どうしようかなあと思ったけど、iOSアプリを毎日作っている自分として一応は読んでおくか、なにか [&#8230;]]]></description>
				<content:encoded><![CDATA[<p><center><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4822250237/3551-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/41pUrEy%2BvIL.jpg" alt="沈みゆく帝国 スティーブ・ジョブズ亡きあと、アップルは偉大な企業でいられるのか" style="border: none;" /></a></center></p>
<p>もうアップル関連の本は読みすぎてしまったので、もういいかなと思ってたんだけど、テククランチで薦められてたので気になってた本。</p>
<p>どうしようかなあと思ったけど、iOSアプリを毎日作っている自分として一応は読んでおくか、なにか新しい発見があるかもしれんと思い読んでみた。</p>
<p>この本に期待していたのは、ジョブズ以後でアップルの社内でイノベーションが起きなくなっているという主旨の裏付けとなる社内情報だったり、ネットで読んだ事がないゴタゴタです。</p>
<p>どこかで読んだ事がない情報というところがポイント。</p>
<p>個人的にはまだまだAndroidよりiOSのほうが開発の手間に比べて費用対効果が高いのでiOSオンリーだけど、この本を読んだ後だと、この前少しやり始めたAndroidのやる気がもっと出てくるかも。</p>
<h2>前半はジョブスが死去するまでの話</h2>
<p>前半はジョブズがどんどん弱っていくところで、アップル社内がどういう様子だったかの話。</p>
<p>このへんはジョブズの伝記にも書かれている部分が多く、そこまで目新しい事はない。でも、筆者はジョブズ伝記の作者に本に書かれてなかった部分とかも聞いたらしく、ちょっとだけ知らない話も出てくる。</p>
<p>クックがCEO代理になって上手くやっているところをジョブズが気に入らなくて、「俺がCEOだぞ」と会議で切れてクックをひたすら批判してもクックはいつも通り冷静だったとか。</p>
<p>ここらへんはそこまで目新しいところないので詳しい人は飛ばしてもよし。</p>
<h2>サムソンとの訴訟問題</h2>
<p>この本で一番面白かったところが、サムソンとの訴訟問題のところ。この本で唯一面白い部分。</p>
<p>ソフトウェアの特許って結構デリケートな部分があって、最近はシリコンバレーの大企業にとって特許を取らないと訴訟されて金せびられるという自体が大問題になってる。</p>
<p>なので、大企業は特許を主張するというより、訴えられないように防御的な意味で取ってる。</p>
<p>「こんな馬鹿げたUIの些細な部分に特許を取るなんて!」とGoogleやらもよく批判されたりもするけど、これは防御のためであって個人開発者に特許侵害で訴えることはないですとか言ってたり。</p>
<p>で、この訴訟問題の部分は、サムソンが作ったギャラクシーがiPhoneをパクってるパクってないの法廷騒動の話で、法廷での出来事がなかなか詳しく書かれてる。</p>
<p>アップルのデザイン部門の偉い奴が法廷の出てきた時は、そいつがあまりにもカッコ良く決まっていて法廷全体が飲まれてしまったとか(笑)。</p>
<p>アップルってデザイン部門の人達がカースト制度の一番上で、お金面でも休暇面でも待遇がよいらしい。その点、サプライ部門の人達は馬車馬のように働いていて、待遇も悪いとか。</p>
<p>確かにクリエイティブ部門って働きすぎてもいいアイデアが出ないとかそういう理屈があるからいいな。働きすぎたくない人や、ワガママを通したい人は芸術家とかクリエイターのふりをするのが住みにくい世の中での処世術かもしれません。</p>
<h2>アップルが落ち目である裏付けの部分</h2>
<p>さて、この本の主旨である、アップルが落ち目だよって部分の裏付けが本の後半になって怒濤のように湧き出てくる。</p>
<p>メインはSiriや地図アプリの失敗。クックは表計算ソフト人間だからイノベーションは起こせないっていうよく言われている主張。</p>
<p>Siriと地図アプリは失敗だったのは間違いないと思うので、ここはそうかなと思うけど、逆に言えば特に新しい話でもないので読み進めて行く。</p>
<p>ちょっとこのへんから、本の主旨に合わせようとひたすらアップルが凋落していく前兆だといろんな話を強引に結びつけていく感じが凄くした。</p>
<p>そもそもこの本の主旨は&#8221;沈みゆく帝国&#8221;なので、帝国が沈んでいく話を書かないといけないのは重々承知しているのです。</p>
<p>ただ、比較的客観的な中盤までの話に比べて、後半は突然強引になんでもかんでも「これは没落している！」と結びつけまくってて、突然トーンが変わり始めてしまったなと思ってしまう。なんでだ。</p>
<p>例えば、WWDCが盛り上がらなかったとか、ジョブズのような素晴らしいプレゼンターがいなくなったとか。</p>
<p>僕は見ている限りでは、確かにiPadのような大きな変化はないけど、iOS7というジョブズ後の最大の変化は移行率という面でも、デザイン面の改革でも成功だったと思うんですよね。</p>
<p>個人的にiOS7は凄い開発しやすいし(笑)。</p>
<p>あと、ジョブズ後に出てきたグレイグ・フェデリンギさんのWWDCのプレゼンなんてどれも活気と情熱に溢れていて素晴らしく、ジョブズより上手いんじゃないかっていうコメントもちらほら見たし。クックさんも二年目はかなりよくなってた。</p>
<p>もうちょい、社内での雰囲気がどう変わったの詳しい話とか、アップルから他の企業へ移った人数の詳細なデータとか、ああ、確かにこれはヤバいかもっていう新たな知見が欲しかったんだけど、このへんは期待はずれであった。</p>
<h2>クックについて詳しい</h2>
<p>この本、アップル関連の情報をネットで追ってたり、スティーブジョブズの伝記とか読んでる人は期待ほど新しい話ないけど、新しいCEOティムクックについては結構詳しく書かれてるので、クックさんに興味ある人はオススメ。</p>
<p>それ以外はそこまで必見ってわけでもない。僕はiOS開発してるのもあり、アップルの文化に興味あるのもありなんだかんだいって面白かったけど。</p>
<p>いや、でもアップル関連の本や情報がすでにありすぎるのがよくないのかもしれません。そもそものスクープは著者が本が出る前にネットで書いたわけだし。</p>
<p>アップルが思ったより今後粘るのか、急落するのかは神のみぞしるですが、開発しやすくてビジネスしやすいプラットフォームが栄えてくれるのが一番ですね。</p>
<p>関係ないけど、取引手数料が大幅に下がる可能性のあるビットコインに期待。</p>
<p><center><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4822250237/3551-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/41pUrEy%2BvIL._SL160_.jpg" alt="沈みゆく帝国 スティーブ・ジョブズ亡きあと、アップルは偉大な企業でいられるのか" style="border: none;" /></a></center></p>
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		<title>芸能人はなぜ干されるのかを読んで、独占と引き抜きとシリコンバレーのエンジニアとかサッカー選手について考えた</title>
		<link>http://umekun.com/archives/1717</link>
		<comments>http://umekun.com/archives/1717#comments</comments>
		<pubDate>Tue, 29 Jul 2014 10:05:26 +0000</pubDate>
		<dc:creator><![CDATA[sa323711]]></dc:creator>
				<category><![CDATA[読書]]></category>

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		<description><![CDATA[日本では、&#8221;なぜ〜なのか&#8221;というタイトルがつく本はほぼクソみたいな自己啓発本であるという法則がある。 ただ、たまに例外となる本がありまして、それが木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのかとか、「ジャ [&#8230;]]]></description>
				<content:encoded><![CDATA[<p><center><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4846310019/3551-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/416eMKJ1nhL._SL160_.jpg" alt="芸能人はなぜ干されるのか?" style="border: none;" /></a></center></p>
<p>日本では、&#8221;なぜ〜なのか&#8221;というタイトルがつく本はほぼクソみたいな自己啓発本であるという法則がある。</p>
<p>ただ、たまに例外となる本がありまして、それが<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0096PE4DE/3551-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか</a>とか、<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4140814179/3551-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">「ジャパン」はなぜ負けるのか</a>とかいう本が当てはまります。</p>
<p>で、この&#8221;芸能人はなぜ干されるのか&#8221;という本は例外の中に入る凄く面白い本。最近読んだ中でピカイチ。</p>
<p>単にバーニングが芸能界を仕切ってるんだとか、あのアイドルは枕営業させられてるぞとか、陰謀なのか半分想像なのかよくわからない芸能雑誌のまとめ本ではなかった。</p>
<p>&#8220;木村政彦〜&#8221;の本が昭和からの日本格闘技史を丁寧に書き連ねた本だったら、この本は昭和からの芸能界の歴史を細かく解説している本であった。素晴らしい。</p>
<p>だって、吉本がそもそもどういう成り立ちでできあがったとか、松竹と吉本の昭和時代の話から、引き抜きがどういう力学で発生するかとか凄く楽しい話がいっぱいある。</p>
<h2>引き抜きと独占とシリコンバレーのエンジニア</h2>
<p>この本の中の主旨ともなっているのが、独占利潤と従業員の自由な転職です。</p>
<p>企業というのは利潤を追求したら結果的に業界独占するところに行き着く。独占して競争を排除すれば、商品は値下げしなくてよくなるし、従業員は安い給料で働かせられる。</p>
<p>サッカー界なんか今でこそレアルにハメスロドリゲスが20代前半でびっくりするような給料で引き抜かれたりするのが当たり前になってるけど、以前のサッカー選手の給料はそこまで高くならない仕組みだった。</p>
<p>ボスマン判決とか紆余曲折あって、選手が有利な立場で所属チームを変えたり、給料の交渉ができるような仕組みが出来上がってサッカー選手がいっぱい稼げる時代になったわけです。</p>
<p>働く個人が自由に契約できる仕組みを守るのが独占禁止法だったりするんだけど、芸能界にいたってはまったくこの仕組みは摘要されていなく、人気者になってもそこまで上がらない給料で休みなくこき使われる毎日が続くらしい。</p>
<p>うーむ、あのきらびやかな世界の裏がこんな搾取が。。といった本です。</p>
<p>高待遇を求めて独立したり所属事務所を変えようとしたら、芸能界全体から仕事が入らないようになるので、芸能人に非常に不利な仕組みがまだ続いてるとか。</p>
<p>ちなみに、シリコンバレーのエンジニアも実はGoogleとかAppleとか大企業同士で引き抜きしない裏協定が交わされてたと最近ニュースで話題にもなってた。</p>
<p>ジョブズがノキアにうちの従業員を引き抜いたらお前らがビジネスできないようにしてやるぞと脅してた過去とか載ってた。</p>
<p>シリコンバレーでも一人のエンジニアが何百億と儲けている会社で違いを出すんだったら、NBAの選手なみの年俸になる可能性も将来ありうるみたいな議論をテククランチでやってたな。</p>
<p>NBAなみになるかはおいておいて、こういうエンジニアの待遇が上がるのに不可欠なのが、独占を禁止した契約が自由にできる環境なわけですね。</p>
<h2>ハリウッドはどうなの？</h2>
<p>この本の面白いところは、じゃあショービジネスの本場であるハリウッドはどうなのっていうところまで深く掘り下げていたりする。</p>
<p>実はハリウッドでも昔は役者の待遇が悪くて、自由に交渉もできない環境だった過去があったらしい。</p>
<p>でも、労働組合が結成されて、エージェント制度が出来上がり、日本や韓国の芸能界とはまったく違った、役者に有利な交渉がしっかりできる仕組みが出来上がったとか。</p>
<h2>独占禁止法、反トラスト法について</h2>
<p>僕は経済学とかリバタリアン的な思想も結構好きで、国家が市場に介入するデメリットというのもあったりはするんですが、独占の禁止ってのは考えれば考えるほど深いテーマなんだなとこの本を読んで思った。</p>
<p>いや、特にそんなに深くは考えてないのだけど(笑)。</p>
<p>芸能界がもっと健全な業界になったら、芸能界を目指す一般人がもっと増えて、今よりもっと才能のある役者やら、アイドルやらが増えて視聴者からするとレベルの高いものが見られるようになるとは思う。</p>
<p>そう考えると、日本のIT業界って別にA社からB社に高待遇もとめて移籍しても業界全体から干されるとか、ヤクザに脅されるとかないから健全だな。</p>
<p>長くなるから書かないけれど、この本で詳しい引き抜きの力学とか、どう事務所側がそれを防ぐとかの生々しい話もめちゃ面白い。</p>
<p><center><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4846310019/3551-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/416eMKJ1nhL._SL160_.jpg" alt="芸能人はなぜ干されるのか?" style="border: none;" /></a></center></p>
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		<title>「キュレーションの時代」を読んだ</title>
		<link>http://umekun.com/archives/877</link>
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		<pubDate>Tue, 03 May 2011 02:39:43 +0000</pubDate>
		<dc:creator><![CDATA[ウメ]]></dc:creator>
				<category><![CDATA[読書]]></category>

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		<description><![CDATA[成毛さんのブログで紹介されてたので、ちょっと前に購入した本「キュレーションの時代」。著者は佐々木さん。途中まで読んで止まってた。 なんか、前半は音楽の話とかビオトーブとかいうよくわからない単語が出てきたりして正直読みなが [&#8230;]]]></description>
				<content:encoded><![CDATA[<p>成毛さんのブログで紹介されてたので、ちょっと前に購入した本「キュレーションの時代」。著者は佐々木さん。途中まで読んで止まってた。</p>
<p>なんか、前半は音楽の話とかビオトーブとかいうよくわからない単語が出てきたりして正直読みながら眠たくなって中断してたのです。</p>
<p>いや、実際はマイナーな音楽家のライブを日本で売り出す話とかも面白かったんだけど。</p>
<p>で、久々にちょっと続きを読んでみた。そしたら、半分すぎたぐらいから本筋のネット上のキュレーションの話が具体的に出てきて、一気に面白くなった。おお、ついにキュレーションの話題が具体的に説明されている。さらに、知ってる話題なのに、分かりやすく説明されていて、頭がくっきり整理される。これはいい！</p>
<p>これはもう、ネットサービスをする人なら必読ですな。自分なんか、毎日TechCrunsh読んでるし、最近はHackerNewsまで購読しちゃった(まったく読んでないけど）、自他ともに認めるそれはもうネットサービス通なわけですね。</p>
<p>よく、はてぶとかで読んだ内容を、あまりネット詳しくない人にしったかしたりする毎日だし。まあ、ネットで読んだ情報をしったかするのは、相手も読んでたら赤っ恥をかくので、ちょっとづつ相手が知ってるか確認しながら話を進めるという高等技術が必要なので、意外と苦労が多い。</p>
<p>ちょっと話が、それた。まあ、何が言いたいかと言うと、ソーシャルとか、最近のネットサービスの動向が分かってると自分で思っている人も、この本はとっても細かく整理されて書かれているので、新たな気付きが得られると思う。</p>
<p>ついでに、基本はネットの話なのに、著者の博識ぶりというか、美術やら音楽やら、芸能やらといろいろな話に飛んで、見事にしったかしてくれるので雑学もつくこと間違いなし。なぜか、シャガールの話とか出てきてた。</p>
<p><span id="more-877"></span></p>
<h3>反発を受けないユーザー情報収集型広告の極意</h3>
<p>情報をかってに収集されて、広告情報に使われるのは気持ち悪い。例えば、スマートフォンで見ていた記事を勝手に収集され、ふらっと入った百貨店で「今、携帯で見ていたブランドの服が何階に売っていますよ」とか宣伝されると気持ち悪いですね。</p>
<p>例えば、最近「Color」っていう写真を取ったら即、周りにいる人に無差別に共有するサービスが話題になりました。こんなの、一人暮らしの女の子が使ったら、一気にストーカーの餌食になりそうなもんです。</p>
<p>で、ユーザーの情報を収集する時、ユーザーが気持ち悪いと感じるか、おっけーと感じるかの境目はなんでしょうねと本書では説明してるわけです。</p>
<p>さて、なんだろう。この質問に一瞬で即答できる人がいたら、その人はなかなかのネットサービス通だと思う。</p>
<p>言われてみると簡単なんだけど、普段からこういうことを意識して考えてないと、いきなり質問されて答えられないんじゃないだろうか。。</p>
<p>さて。。。なんだろうか。。。</p>
<p>答えはとても簡単で、自分の知らない所で勝手に情報が収集されてるかどうか。つまり、自分が明示的に情報を発信しているか、勝手に情報を収集されてるかどうか。</p>
<p>この問題を素晴らしい形で解決したのが、フォースクエアのチェックイン機能。<br />
この機能ではユーザーが自らの意思で位置情報を伝えている。情報をユーザーが明示的に伝えているかどうかで、ユーザーの心理が決定的に変わると書いてある。</p>
<p>こういう事は、考えてみると当たり前だったりけれど、この本で論理的に説明されている<br />
文章を読むまではこういう考え方はしたことがなかった。やっぱり本を読むというのは、<br />
普段から自分が与えられている情報を繋げたり、頭の中で整理して確認できるからいい。</p>
<p>ユーザーから収集した情報を拾い集めてカスタマイズした広告を出す時、ユーザーが<br />
明示的に選択した情報なら反発がないと考えるとサービス設計やら、広告設計の指針になるんじゃないだろうか。</p>
<p>そういう意味で、グーグルの検索連動型広告は自分でタイプしたキーワードを元にした広告だから気持ち悪さはない。フィエスブックのプロフィール欄を元にした広告も大丈夫。</p>
<p>でも、このルールから考えると、アマゾンのレコメンド広告はユーザーの購買情報を勝手に収集して推薦してくるから若干の怖さはユーザーが感じてるはず。それでも、一応あの広告が上手くいっているのはショッピングサイトだからかもしれない。</p>
<p>ショッピングサイトで自分の買った商品を元に、新たな商品を推薦するのはそこまで抵抗は感じないからだと思う。これが、ショッピングに関係のないサイトで勝手にユーザー情報を拾い集めて、商品を推薦されたらユーザーは当然、気持ち悪いと思うだろうし、反発も必須なはず。</p>
<p>このルールは考えてみるとアホでも分かるぐらい単純なので、ユーザの反発を受けるこんな馬鹿な失敗しないよと誰でも思うかもしれない。</p>
<p>でも、グーグル、フェイスブックなど名だたる企業が「ビーコン」やら、「グーグルラティチュード」やらで大失敗してる。なんでだろうか。あんな賢い人がいっぱいいる企業なのに。</p>
<p>これは多分、サービスを一気に流行らせるために、確信犯的にデフォルト状態で情報発信機能をONにするという誘惑に負けたからに違いない。</p>
<p>おそらく、「デフォルトで個人情報を拡散する仕様はユーザに怒られるかもしれないなあ。<br />
でも、これをONにしてくれない事にはこのサービスの意味がないんだよね。とりあえず、デフォルトONでサービスインだ！」</p>
<p>たいていは、こんな感じだと思う。で、ユーザーから反発があったら仕様を変更したらいいんじゃねといった感じ。</p>
<p>このやり方はグーグルがよく使っていて、よくユーザのお怒りを買っている。</p>
<p>逆に、このやり方で成功したサービスってあるんだろうか。もちろん、ユーザ登録したらメルマガを送りつけてくるサイトは今でも多いけど、統計的に有利だからやってるのかもしれない。楽天とか。</p>
<h3>誰かの視座に乗るのが情報収集コストを下げる</h3>
<p>ネット時代は情報が洪水のように溢れている。だから、「自分で情報の真意を判断する能力が重要なんだYO」とネット通の人はしたり顔で語っていたわけです。</p>
<p>でも、情報が膨大すぎて、それぞれの情報の一次情報に辿って真意を確認するのは手間がかかりすぎるのでどんな人でも実質不可能という状態になっております。そんな時、信頼できる人をフォローして、その人の意見を参考にする方法が楽。これがキュレーションってやつですな。</p>
<p>情報を判断する時、自分で真意を確認するのはコストがかかりすぎるから、信頼できる人の意見をとりあえず参考にしよう！というのはめちゃくちゃ合理的なわけです。でも、それで間違ってたら、「自分の頭で考えるのが重要。自分で調べろよ。クズが。」と学校の先生とかに正論を吐かれてへこむかもしれません。</p>
<p>でも、すべてを自分の頭で考えて、すべての一次情報を自分で確認してたら時間がいくらあっても足りないから、まあしょうがないわけですな。</p>
<p>例えば、ツイッターなんかで、自分がフォローしている人の意見を参考にする事は多いと思う。この分野で、今一番熱いのはQuoraかもしれない。新しい議論の場となりそうな海外のQ＆Aサイトだけど、気になるユーザーをフォローしたり、回答に大してVoteしたりもできる。</p>
<p>自分の気になる人をフォローしておけば、その人が絡む話題も追跡できるし、その人の発言も逐一チェックすることになる。</p>
<p>個人的にQuoraは最近よく見てるんだけど、情報の質も高くて面白い。とにかく、著名人が実名で議論している凄い未来を感じるサービス。</p>
<p>ただ、最近のWebサービスはなんでもソーシャル、位置情報、モバイルの３つに絡めようとしてて、みんな似たようなアイデアばっかり考えてる現状だとOpen Netwrok Labの前田さんが言ってた。</p>
<p>ちなみに、Open Network Labは日本のY Combinatorで前田さんは日本のポールグラハムになりたいとおっしゃってました。</p>
<p>この本を読むと、「よし、これからはキュレーションだ、ソーシャルだ」とみんなと同じ事考えるバイアスがさらに強まる気もする。ただ、情報過多の時代にキュレーションが求められるのは必然なので、そういったサービスに乗っかる、乗っからないに限らず、キュレーションについてわかりやすく整理されている本書を読むのは有益だと思う。</p>
<h3>ネットやキュレーションは近視眼的になって危険なのか</h3>
<p>よく、ネットを使うと、自分の好きな意見ばかりを見るようになるから、どんどん考えが近視眼的になっていくという批判がある。自分の考えとしては、残念ながらその通りだと思う。</p>
<p>例えば、ツイッターやブログでは、自分の興味だけでなく、自分の主義主張と似ている人をフォローするのが人間のさがなはず。</p>
<p>今までフォローしてきた人でも、なんか自分の考えと違うなと思ったら即リムーブできちゃう。よっぽど、意識的に自分の考えとまったく違う人の意見を聞くという事をしている人以外は、どうしても自分と似た意見で周りを固めてしまうと思う。</p>
<p>例えば、普段ネットで情報収集してると、ネット上での議論が自分の中のマジョリティーになる。世の中の大半の人はネットのブログなんて読まないで新聞に書かれている事が情報の中心だってことを忘れたりする。</p>
<p>世の中の人たちとランダムに関わっているのは、義務教育の小学校、中学校ぐらいまでで、高校とかになると学力でかなりフィルタリングされる。大学だともっとフィルタリングされて、働くともっとフィルタリングされて、本当に多様な種類の人と関わるのは免許の更新の時ぐらい。</p>
<p>それより、さらに近視眼になるのはネットの本質なんじゃないかと自分は思っております。なぜなら、ネットなんて、自分が読みたいものを読むし、自分がフォローしたいキュレーターしかフォローしないから。</p>
<p>しかし、なんと、佐々木さんは、この意見を一刀両断している！この意見は的外れだと！</p>
<p>なんと！　</p>
<p>「人間はガジェットではない」という最近読んだ秀逸な本でも、ネットの大罪を論じてたし、ずっと自分も思い悩んでいたテーマに答えがでるのか！　</p>
<p>これは凄い。</p>
<p>しかし、「キュレーションの時代」に書かれていたその答えは、ネット上では様々な趣味の人と触れ合える舞台があるので、会社の同僚仲間のグループとは違うからといった内容しか書かれてなかった。他にも、なんだかよくわからない内容がいろいろ書かれていたけど、どれも説得力には欠けていたと言わざるを得ない！</p>
<p>現代人は時間がないからキュレーターに情報選別を頼り、その結果、ますます自分の視野は狭まっていく。</p>
<p>また、グローバル化とネットの影響によって誰もが専門家になれて、特定の専門知識を磨かないとどんどん生き残れない時代になってきてる。だから、ますます個人の収集する情報は近視眼的になる傾向も拍車がかかるというのが自分の考えです。</p>
<p>これは、個々が意識的に修正するしかしょうがないんじゃないかって思う。<br />
毎日同じ道で家に帰るんじゃなくて、ころころ道を変えて家に帰るってやつですね。</p>
<p>そのために重要なことは、意識的に暇になることだ！<br />
つまり、今すぐニートになれ！　。。。と思ったりする。</p>
<h3>なぜ、この本はひたすら脱線しまくるのか</h3>
<p>さて、「キュレーションの時代」では、いろいろなエピソードがこれでもかと言わんばかりに出てくる。なので、ネットサービスの勉強に読もうかと思ったら、話が脱線しまくりで退屈になるかもしれない。</p>
<p>でも、この話の脱線が重要な意味を持っていると我が輩は途中で気づいてしまった！</p>
<p>というのも、この話の脱線自体がキュレーションの本質なんですね。著者が美術の話やら、音楽の話やら、幾何学の話やらといろいろなエピソードに脱線しまくって、この分野でもキュレーションが行われてるとかいろいろと繋げまくる。</p>
<p>いろいろな本を読んでいると、一見全く関係のない遺伝子の本の内容とビジネスの本の内容の本質が似ている時がある。</p>
<p>こういう事も、選別して、新しい価値を発見するっていうキュレーションの本質と似てたりするんじゃないだろうか。</p>
<p>うーん、これは自信がないけど、たぶんそうだと思う。</p>
<p>まだまだ、書きたい事があるんだけど、さすがに長くなりすぎたのでこのへんでやめる。</p>
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		</item>
		<item>
		<title>2010年に読んだ本のベスト10</title>
		<link>http://umekun.com/archives/830</link>
		<comments>http://umekun.com/archives/830#comments</comments>
		<pubDate>Sun, 23 Jan 2011 09:59:53 +0000</pubDate>
		<dc:creator><![CDATA[ウメ]]></dc:creator>
				<category><![CDATA[読書]]></category>

		<guid isPermaLink="false">http://www.umekun.com/?p=830</guid>
		<description><![CDATA[年末はアラートポンの開発に忙しくてできなかったのですが、2010年に読んで、なおかつ2010年発売だった本のランキングを書いてみます。 2009年も130冊ぐらいは読んだと思うのですが、2010年はちょっと本の選別がレベ [&#8230;]]]></description>
				<content:encoded><![CDATA[<p>年末は<a href="http://alertpon.com/" target="_blank">アラートポン</a>の開発に忙しくてできなかったのですが、2010年に読んで、なおかつ2010年発売だった本のランキングを書いてみます。</p>
<p>2009年も130冊ぐらいは読んだと思うのですが、2010年はちょっと本の選別がレベルアップした感じがして、面白い本に出会う確率が高まった気がする今日この頃。万歳。</p>
<p>11月中盤からは本を読む時間がなくなったけど、それまでは趣味で読みまくってたので全部で150冊ぐらいは読んだんじゃないかと思います。途中で読むのを辞めた本もカウントしてるので、こんなに多くなっています。</p>
<p>しかし、2009年は頑張ってブログに書評を書いてたのですが、2010年はツイッターというお手軽自己主張オナニーツールを始めたので、本を読んでもめっきりブログに書くことがなくなりました。ブログを書くのはめんどくさいので、2011年もこの傾向は続きそうです。</p>
<p>でも、本当に面白かった本だけはせっかくだからまとめます。主に、金融、経済、科学、WEB系の本が多いです。</p>
<p><span id="more-830"></span></p>
<p>【2010年発売の本ベスト10】</p>
<p><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4791765559/3551-22/" target="_top"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/41JPKdOpzSL._SL75_.jpg" alt="ネット・バカ　インターネットがわたしたちの脳にしていること" border="0" /></a><br />
【1位】ネットバカ</p>
<p>タイトルはクソだけど、道具の進化が人間の思考方法にどう変化を与えるかを論じた凄い本。文字、書物など人間が発明した道具と、それによって失われた能力を説明している。<br />
<a href="http://www.umekun.com/%E6%9C%AC%E3%81%AE%E6%84%9F%E6%83%B3/%E3%80%8C%E3%83%8D%E3%83%83%E3%83%88%E3%83%90%E3%82%AB%E3%80%8D%E3%81%AF%E4%BB%8A%E5%B9%B4%E8%AA%AD%E3%82%93%E3%81%A0%E6%9C%AC%E3%81%A7%E3%83%99%E3%82%B9%E3%83%88/">本の書評はこちら</a></p>
<p><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4152091312/3551-22/" target="_top"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51IDakozVnL._SL75_.jpg" alt="これからの「正義」の話をしよう――いまを生き延びるための哲学" border="0" /></a><br />
【2位】これからの「正義」の話をしよう</p>
<p>TVがきっかけで大ヒットした本。人の命に値段をつけられるか？とか、答えの出ない哲学的問題を分かりやすく解説。政治哲学の導入にぴったりで、なおかつ面白い。</p>
<p><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4903853853/3551-22/" target="_top"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/411YI49u7NL._SL75_.jpg" alt="facebook" border="0" /></a><br />
【3位】facebook</p>
<p>映画「ソーシャルネットワーク」の原作。ザッカーバーグ裏切り伝説。事実を元にしたフィクション小説らしい。経営マインドを持ったプログラマ最強時代を感じさせる本。</p>
<p><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4047916366/3551-22/" target="_top"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/41rBhYnWjtL._SL75_.jpg" alt="ザ・クオンツ  世界経済を破壊した天才たち" border="0" /></a><br />
【4位】クオンツ</p>
<p>一人で年収数十億以上を稼ぎ出す金融工学エリート達の話。絶対に損しないアービトレージというさや取り方法を極限まで極めると凄いことになって、世界が崩壊しちゃいましたというスケールのでかい話が楽しめる。<br />
<a href="http://www.umekun.com/%E6%9C%AC%E3%81%AE%E6%84%9F%E6%83%B3/%E3%80%8C%E3%82%B6%E3%83%BB%E3%82%AF%E3%82%AA%E3%83%B3%E3%83%84%E3%80%8D%E3%81%AF%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9%E3%83%AF%E3%83%B3%E4%B8%A6%E3%81%AE%E5%82%91%E4%BD%9C/">本の書評はこちら<br />
</a></p>
<p><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4896447328/3551-22/" target="_top"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51E8yqfh4ML._SL75_.jpg" alt="史上最強の哲学入門 (SUN MAGAZINE MOOK)" border="0" /></a><br />
【5位】史上最強の哲学入門</p>
<p>ここまでわかりやすい哲学本はないと思う。哲学という難解なテーマをおもしろおかしく時系列にわかりやすく紹介。自分が思いついた常識や世界についての浅い考えなんて、昔々から哲学者が考え尽くしていたんだなあと思いました。バキ好きならさらに楽しめる。<br />
<a href="http://www.umekun.com/%E6%9C%AC%E3%81%AE%E6%84%9F%E6%83%B3/%E3%80%8C%E5%8F%B2%E4%B8%8A%E6%9C%80%E5%BC%B7%E3%81%AE%E5%93%B2%E5%AD%A6%E5%85%A5%E9%96%80%E3%80%8D%E3%81%AF%E6%AD%BB%E3%81%AC%E3%81%BB%E3%81%A9%E3%82%8F%E3%81%8B%E3%82%8A%E3%82%84%E3%81%99%E3%81%84/">本の書評はこちら</a></p>
<p><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4163730907/3551-22/" target="_top"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51GmSFBasvL._SL75_.jpg" alt="世紀の空売り" border="0" /></a><br />
【6位】世紀の空売り</p>
<p>金融崩壊を予想して、逆張りして大もうけしたトレーダー達の話。崩壊後に金融崩壊を説明した本でもなく、学者が崩壊前に金融崩壊を予想だけした本でもない。崩壊を予想し、どうやって儲けるかを考え、実践した人達の詳細なドキュメンタリー。<br />
<a href="http://www.umekun.com/%E6%9C%AC%E3%81%AE%E6%84%9F%E6%83%B3/%E3%80%8C%E4%B8%96%E7%B4%80%E3%81%AE%E7%A9%BA%E5%A3%B2%E3%82%8A%E3%80%8D%E3%81%AF%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%82%B1%E3%83%AB%EF%BD%A5%E3%83%AB%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%81%AE%E6%9C%80%E9%AB%98%E5%82%91%E4%BD%9C/">本の書評はこちら</a></p>
<p><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4620320072/3551-22/" target="_top"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51M2U%2BCakiL._SL75_.jpg" alt="スプートニクの落とし子たち" border="0" /></a><br />
【7位】スプートニクの落とし子たち</p>
<p>米国とロシアが宇宙競争していた時代に、東京大学に進学した理系エリート達の話。東大でもエリート中のエリート達がどのような人生を歩んでいくか。大学教授のドロドロした政治の世界など、面白くて一気に読める。</p>
<p><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4532314984/3551-22/" target="_top"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/411jJISdLyL._SL75_.jpg" alt="コーポレート・ガバナンス 経営者の交代と報酬はどうあるべきか" border="0" /></a><br />
【8位】コーポレートガバナンス</p>
<p>「会社は誰のものか？」、「社長の給料と業績の関係」など、よくある話題を徹底的にデータで検証したおそらく初めての本。感情論は一切入らず、客観的な分析で答えを導き出す内容がいい。</p>
<p><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4152091754/3551-22/" target="_top"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51FkF3KW1YL._SL75_.jpg" alt="不合理だからすべてがうまくいく―行動経済学で「人を動かす」" border="0" /></a><br />
【9位】不合理だからすべてがうまくいく</p>
<p>行動経済学ブームで、どの本も似たり寄ったりの内容の今日この頃。「予想通りに不合理」で行動経済学ブームを作ったダンアリエリーの新作はやっぱり面白かった。恋愛、復讐などの合理性など、新しくて面白い洞察がたくさん。</p>
<p><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4140814179/3551-22/" target="_top"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51r1XSFvs1L._SL75_.jpg" alt="「ジャパン」はなぜ負けるのか─経済学が解明するサッカーの不条理" border="0" /></a><br />
【10位】ジャパンはなぜ負けるのか</p>
<p>W杯前に本屋でなにげなく買ったら面白かった本。経済学者がPKとゲーム理論を混ぜたり、クラブチームを一つの会社として見た時いかに異形かと論じたりと、サッカーと経済学に興味がある人なら絶対楽しめる。<br />
<a href="http://www.umekun.com/%E6%9C%AC%E3%81%AE%E6%84%9F%E6%83%B3/japan%E3%81%AF%E3%81%AA%E3%81%9C%E8%B2%A0%E3%81%91%E3%82%8B%E3%81%AE%E3%81%8B/">書評はこちら</a></p>
<p>【次点】<br />
地球最後の種子<br />
グーグル秘録<br />
<a href="http://www.umekun.com/%E6%9C%AC%E3%81%AE%E6%84%9F%E6%83%B3/%E3%80%90%E6%9B%B8%E8%A9%95%E3%80%91%E3%80%8C%E9%9D%9E%E6%89%8D%E3%80%8D%E3%80%80%E6%89%8D%E8%83%BD%E7%A5%9E%E8%A9%B1%E3%82%92%E3%81%B2%E3%81%A3%E3%81%8F%E3%82%8A%E8%BF%94%E3%81%99%E6%9C%AC/">非才</a></p>
<p>【2010年発売じゃないけど、2010年に読んで素晴らしかった本】</p>
<p><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4274065979/3551-22/" target="_top"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/511SV9NXW2L._SL75_.jpg" alt="ハッカーと画家 コンピュータ時代の創造者たち" border="0" /></a><br />
ハッカーと画家</p>
<p>実は、2010年に読んだ本の中で最も強く影響を受けた本。この本が去年読んだ本すべての中でのベスト１。作者はネットベンチャーで起業して、今は投資家をしているシリコンバレーのベンチャー業界では有名な人。仕事はお金と労働の関係を書いてある部分が秀逸。ほぼすべてのエッセイが「ポールグレアム」で検索したらネット上で翻訳されてます。<br />
<a href="http://www.umekun.com/%E6%9C%AC%E3%81%AE%E6%84%9F%E6%83%B3/%E3%80%90%E6%9B%B8%E8%A9%95%E3%80%91%E3%83%8F%E3%83%83%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%81%A8%E7%94%BB%E5%AE%B6/">書評はこちら</a></p>
<p><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4798102040/3551-22/" target="_top"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/41P944FPSGL._SL75_.jpg" alt="コモンズ" border="0" /></a><br />
コモンズ</p>
<p>ネット時代の著作権のあり方を論じた本。作者はマイクロソフト社の独禁法裁判で一躍名を馳せたサイバー法の第一人者。著作権や特許がいかにイノベーションを阻害するか。ただ、ちょうどよい妥協点は作者の中でも確率してないっぽい。新作の「Remix」よりこっちのほうがよい。<br />
<a href="http://www.umekun.com/%E6%9C%AC%E3%81%AE%E6%84%9F%E6%83%B3/%E3%80%90%E6%9B%B8%E8%A9%95%E3%80%91%E3%82%B3%E3%83%A2%E3%83%B3%E3%82%BA/">書評はこちら</a></p>
]]></content:encoded>
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		</item>
		<item>
		<title>【書評】アイデア系最強の古典 「アイデアのつくり方」</title>
		<link>http://umekun.com/archives/768</link>
		<comments>http://umekun.com/archives/768#comments</comments>
		<pubDate>Sat, 23 Oct 2010 09:06:24 +0000</pubDate>
		<dc:creator><![CDATA[ウメ]]></dc:creator>
				<category><![CDATA[読書]]></category>

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		<description><![CDATA[40年ぐらい前に書かれた本でめちゃくちゃ薄い本。30ページぐらい。未だにアイデアの考え方の名書と言われているらしい。図書館で借りて読んでみたら、本当によかった。びっくりした。 著者はアメリカの広告業界の伝説的人物らしい。 [&#8230;]]]></description>
				<content:encoded><![CDATA[<p><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4484881047/3551-22/" target="_top"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/518JGHMGRAL._SL160_.jpg" alt="アイデアのつくり方" border="0" /></a><br />
40年ぐらい前に書かれた本でめちゃくちゃ薄い本。30ページぐらい。未だにアイデアの考え方の名書と言われているらしい。図書館で借りて読んでみたら、本当によかった。びっくりした。</p>
<p>著者はアメリカの広告業界の伝説的人物らしい。アイデア系だと広告業界の人が本当に多いですな。アイデアを売る職種だから当たり前といっちゃ当たり前なんですが。</p>
<p><span id="more-768"></span></p>
<h3>アイデアに悩むまでの過程</h3>
<p>最近、次に作るWebサービスを何にしようか真剣に考える時間を取ってみた。というのも、今まではボンヤリとアイデアはいくつかあったので、決定的に欠けていた実際にそれを作るプログラミング技術の習得に集中していたわけです。</p>
<p>そんなわけで、あまりアイデアを練るということには時間をかけてなかった。そんなものは、作りながら「ああでもない、こうでもない」と練り直していけばいいんじゃないかと思ってたからです。</p>
<p>しかし、休講メールとerabunという微妙なサービスを連発して作ったおかげで、もうちょっと企画段階にじっくり考える時間を取ろうと考え直しました。</p>
<p>そこで、おもむろにテキストエディタにいろいろ書いていって、よさげなものに絞って調査を繰り返していくと、今までよりは圧倒的にいいものがたくさん浮かび上がることが実感できた。なんで今まで適当にやってきたんだろうか。。</p>
<p>ポールグラハムが「アイデアに価値はない」とか余計な事を言ってたのも原因だ！</p>
<h3>アイデアは必要ない？</h3>
<p>自分はPグラハムのエッセイが大好きなのですが、その一つに<a href="http://www.aoky.net/articles/paul_graham/start.htm">スタートアップの始め方</a>というものがある。ここには、すごいアイデアは必要ないと書かれている。簡単に言うと、グーグルもFacebookも当初のアイデアはどこにでもあるものであった。</p>
<p>でも、アイデアやビジネスモデルは成長するにつれて変わっていくから、最初からそんなことを気にする必要はない。それより実行が一番重要だと書いている。まずは実行、そしてトライアンドエラーで多くの失敗をし、サービスを良いものに磨き上げるのがいい方法だと。</p>
<p>最初にこれを読んだ時は結構衝撃を受けたのだけど、すごく納得できる話です。いいアイデアというのはそこら中に転がっているけど、それを実行できる能力や技術やインフラや時間を持っている人は極端に少ない。さらに、実際にやる気を出して実行する人となるともっと少なくなる。</p>
<p>そして、最初はやる気でも、途中で飽きたりやる気をなくすパターンが大半。こう考えると、確かに初期のアイデアより実行のほうが重要だと思う。</p>
<p>ただ、実際に始めるのは他ならぬ自分なので、「自分が夢中になれるアイデア」を最低でも考えないといけないと思う。実際はくだらないアイデアでも、やる気になって続けることができる「自分がナイスだと思えるアイデア」を最初に考えるのは重要なんじゃないかと思ったわけです。</p>
<p>前置きが長くなったけど次からが本題。</p>
<h3>アイデア出しのフレームワークって本当に役に立つのか？</h3>
<p>さて、もう少しアイデアを出すことに時間をかける決心をしたわけですが、どうすればよいかはあまり分からない。今までは、普段からいろんなことに興味を持って、常に考え続ければよいだろうと単純に考えていた。そうすれば、ぽんっと新しい考えがそのうち浮かんでくるんじゃないかなと。</p>
<p>「考具」とかアイデアフレームワーク系の本をいくつか読んだことはあるにはあるけど、なんだかめんどくさそうだなあとしか思ってなかった。</p>
<p>そもそも、質より量で書き出していっても、結局は自分の経験値の範囲内でしか考えは浮かびあがってこないし、特にそれを組み合わせてくれる人がいない時は無駄なんじゃないかなとか思ってたわけです。</p>
<p>木から落ちたリンゴに洞察を得たニュートンも、彼女とドライブしてる時にDNAの発見をしたマリス教授も、どちらも閃きが得られた時にシコシコと紙と鉛筆でリストを作ったりしてなかったし。</p>
<p>そういった細々とした疑問に、本書はすごく簡単かつ簡潔に説明していて素晴らしかった。</p>
<p>ようやく次から本の内容紹介。</p>
<h3>アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ</h3>
<p>まず、これが大切な事実として書かれています。真に独創的なアイデアというのは存在せず、すべて既存のものからなる組み合わせだと。つまり、パクって組み合わせろってことですね。</p>
<p>これはよく言われていることだけど、特に既存の情報収集の部分が重要となるらしい。たぶん、一番時間がかかるからだろうと思う。</p>
<p>ここはよく言われることだけど、次の説明こそが単純明快でよかった部分。</p>
<h3>アイデアが生み出される過程</h3>
<p>１　データ収集<br />
２　データの咀嚼<br />
３　データを寝かせる<br />
４　ひらめきの瞬間<br />
５　アイデアの実行とチェック</p>
<p>１のデータ収集は自分がやりたいことに対する情報を念入りに調べる段階。ここを大多数の人はすっ飛ばして、いきなり４から入ろうとする。最も重要な部分であり、ここがキモとなる。</p>
<p>２のデータの咀嚼は、１で得た情報からどうやって新しい組み合わせを思いつくかのテクニック的な部分。おそらく、売られているアイデア出しの本はここを扱ったものが大半だと思う。よくあるカード使ったり、フレームワークを駆使したりといったやつ。</p>
<p>そんなテクニックだけでいいアイデアが出たら苦労しないだろうと思ってたけど、この単純な５つの過程の１要素だと考えるとすんなり受け入れられた。たぶん、ここが一番格好良くて、複雑な秘密のテクニックとかを考えだしやすい分野だから本にしやすいんだと思う。</p>
<p>３は違うことをしたり、寝たりしてアイデアが熟成されるのを待って、なにかのきっかけで４が訪れるというパターンが非常に多いとか。すべては、１と２の段階でどれだけ時間をかけたかに比例する。</p>
<p>そうやって生まれたナイスなアイデアも、５の実行にうつしてみると、大半は自分が思ったよりナイスじゃなかったというオチがついてくる。ここから本当によいものにしていくかは、どれだけ情熱を持って実行を続けるかにかかってくるはず。</p>
<p>すごくわかりやすいけど、アイデアの生成過程をここまでシンプルにわかりやすく、何よりペラペラのすぐ読める本にまとめた本書は凄い。</p>
<p>また、「アイデアとは既存の要素の組み合わせ以外の何ものでもない」とも書かれている。つまり、パクリまくって新しい組み合わせを考えればよいと。</p>
<p>あまりにページ数が少ないので竹内均というお方の解説が載っているけど、この解説もかなりいい。</p>
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		</item>
		<item>
		<title>【洋書】The Invisible Gorilla　なぜ間違うのか？</title>
		<link>http://umekun.com/archives/754</link>
		<comments>http://umekun.com/archives/754#comments</comments>
		<pubDate>Wed, 20 Oct 2010 09:52:07 +0000</pubDate>
		<dc:creator><![CDATA[ウメ]]></dc:creator>
				<category><![CDATA[読書]]></category>

		<guid isPermaLink="false">http://www.umekun.com/?p=754</guid>
		<description><![CDATA[2010年5月に米国で発売。英語の難しさは　★★★☆☆　ぐらい。 専門用語はそれほどでない。 患者の症状が分からない医者を、自信過剰にする仕組み。 レイプ被害者が別人を犯人だと確証を持って告発してしまう 脳トレゲームは脳 [&#8230;]]]></description>
				<content:encoded><![CDATA[<p><a href="http://www.amazon.com/Invisible-Gorilla-The-ebook/dp/B003P9XE56/ref=tmm_kin_title_0?ie=UTF8&#038;m=A6U6H3H6WHQPH" target="_top"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/41IvzEpuYZL._SL160_.jpg" border="0" alt="The Invisible Gorilla: And Other Ways Our Intuitions Deceive Us" /></a></p>
<p>2010年5月に米国で発売。英語の難しさは　★★★☆☆　ぐらい。<br />
専門用語はそれほどでない。</p>
<ul>
<li>患者の症状が分からない医者を、自信過剰にする仕組み。</li>
<li>レイプ被害者が別人を犯人だと確証を持って告発してしまう</li>
<li>脳トレゲームは脳の老化にまったく効果がなかった</li>
<li>シミュレーションゲームと仕事の能力は関係がなかった</li>
<li>地図で行き道を訪ねた人が、まったく別人に変っても本人は気づかない。</li>
<li>最初の直感は正しいのウソホント</li>
</ul>
<p>本書は様々なヒューマンエラーを扱っています。認知科学の分野を分かりやすく書いた本として評判らしい。クーリエジャポンで紹介されたのでさっそく読んでみると、やっぱり面白かった。そのうち日本語訳も出そうな予感。</p>
<p><span id="more-754"></span></p>
<h3>見えないゴリラ</h3>
<p><object classid="clsid:d27cdb6e-ae6d-11cf-96b8-444553540000" width="480" height="385" codebase="http://download.macromedia.com/pub/shockwave/cabs/flash/swflash.cab#version=6,0,40,0"><param name="allowFullScreen" value="true" /><param name="allowscriptaccess" value="always" /><param name="src" value="http://www.youtube.com/v/vJG698U2Mvo?fs=1&amp;hl=ja_JP" /><param name="allowfullscreen" value="true" /><embed type="application/x-shockwave-flash" width="480" height="385" src="http://www.youtube.com/v/vJG698U2Mvo?fs=1&amp;hl=ja_JP" allowscriptaccess="always" allowfullscreen="true"></embed></object><br />
題名からしてネタバレしている。さすがに引っかかる人はいないと思うのですが、上記のURLでのテストを予備知識がない人が受けるとどうなったか？なんと半分以上の人がゴリラの存在に気づかなかったという実験結果があった。</p>
<p>これが本書のテーマなんですが、まずこの分かりやすい例をバーンと持ってきて興味を引かせるのが上手い。つまり、この本は、人間は想像以上に目の前の事をちゃんと認識してなく、記憶もあいまいで、思い込みが激しいといういろいろな事例を紹介している。</p>
<p>最後まで読むと、「なるほど、確かにいろいろ勘違いしてるし、これからもミスはいっぱいするかも。」と感じて、今まで以上に自分を信じなくなって、誰の言うことも信じれなくなって、周りは全員ウソツキだと思うようになるかもしれません。ちょっと言い過ぎましたが、かなり謙虚になるのは間違いないです。</p>
<p>人間の思い込みとか判断ミスをする仕組みとかは、行動経済学とか認知科学系の本でよく書かれている。それでも、本書が面白いのは最近流行の諸説や、最新の事例を分かりやすく多くの具体例を踏まえて紹介しているところ。</p>
<h3>医者が自信過剰になる仕組み</h3>
<p>お医者さんは基本的に偉そうです。さらに、なんでも分かっているような態度を示します。そして、自分がいろいろ調べてちょっとでも反論すると、劣化の如く怒り出すお医者さんが少なくありません。</p>
<p>だから、僕はお医者さんは基本的に嫌いなわけです。</p>
<p>でも、この「お医者さんが偉そうになる」という現象には、認知科学から具体的な説明ができるらしいのです。</p>
<p>本書では人間が自分の能力を過大評価するという様々な実験結果を示しています。さらに、医者の場合はもっと複雑。医者は難しい試験を突破したエリートばかり。だから、ただでさえ一般人より遙かに頭がよいと誰もが思っている。</p>
<p>患者が医者はなんでも分かっていると思い込む。さらに、医者は自信なさげなふりでもすると患者に不安感を与えてしまう。患者が医者に期待する状況で、「よく分かりませんなあ。いろいろな医者の意見を聞いて、一番納得いく方法を選ぶのが一番です。」とはなかなか言えない。</p>
<p>実際、海外ドラマ「ハウス」のような医者は現実ではありえないらしいんですね。自分が思うに、ネットが発達した中で一般的な病気を幅広く扱う町医者という存在は近い将来消滅すると思う。</p>
<p>適当な知識を幅広く持つ医者では、自分の症状を必死に調べた患者の突っ込んだ質問にはとても答え切れない。なので、ネットで得られる知識はもちろん知っていて、最新の治療方法を詳しく説明してくれる専門性が求められるはずだと思うわけです。</p>
<h3>脳トレゲームで記憶力は向上しない</h3>
<p>ニンテンドウDSの「脳トレ」は、昔の友人の名前を思い出せないことに恐怖した大人たちに売れたそうです。今でも、スドクとか、パズルゲームとか、ポーカーとか、いろいろなゲームは脳みそを活性化させるとか言われてます。</p>
<p>ポーカー大会で優秀な成績を収めた人を、金融業界のトレーディング部門がスカウトするという話も聞きました。最近ちょっと麻雀にハマった僕も、「麻雀はいろいろな事を同時に考えるし、統計データも重要だから、頭がよくなるはずだ！」と半分本気で回りに麻雀をさせようと勧めていたわけです。</p>
<p>しかし、なんと、この本によるとこれらは全部、人間の持つ幻想が作り出した産物だったと。なんとまあ。</p>
<p>最新の科学実験によると、特定の分野で上達するには特定の分野の練習を繰り返し反復するしかないらしい。実力というのは、特定分野の反復パターンをどれだけ頭の中に記憶させ、積み重ねたかが一番重要であると。</p>
<p>だから、人の名前を忘れたくなければ人の名前を覚える訓練をするしかない。脳トレやパズルを繰り返すと、もちろん脳トレやパズルの成績は向上する。でも、一般的に脳みその能力が向上するというのは幻想らしいのですね。</p>
<p>これらは、FPSゲームやシミュレーションゲームを対象にした実験も詳しく述べられてます。</p>
<p>うーん、本当だろうか。確かに、この考えかたはこの前読んだ「非才」という本に近いものがある。</p>
<p>ただ、ひとつの成功体験を持つという経験は大きいと思う。だから、ゲームの能力がそのまま使えるわけではないけれど、そのゲームの上級者になるまでにたどった効率的な学習の経験や成功体験は大いに他の分野に応用できるはず。</p>
<p>しかし、ポーカーや麻雀が強いから計算も得意だというのは当てはまらないのは確かに納得できます。結局のところ、大多数の分野で習熟しようと思えば、繰り返しのパターンを数多く覚えて、反射的に行動できるようになるかどうかとなる。</p>
<p>つまり、暗記と反射になるけど、それが本質なんじゃないかなあと最近は思うようになりました。他にもいろいろ面白い事例がたくさんあるけど、長くなるのでこのへんでやめておきます。期待通り面白い本でした。</p>
<blockquote><p>
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誰のためのデザイン?</a></p></blockquote>
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		<title>「ザ・クオンツ」はブラックスワン並の傑作</title>
		<link>http://umekun.com/archives/742</link>
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		<pubDate>Fri, 15 Oct 2010 15:11:42 +0000</pubDate>
		<dc:creator><![CDATA[ウメ]]></dc:creator>
				<category><![CDATA[読書]]></category>

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		<description><![CDATA[クーリエジャポンで紹介されていたので、とりあえず期待して読んでみた。結果は、期待値はそれなりに高かったのに想像以上の傑作でした。ブラックスワン並というのはちょっといいすぎかもしれないけど、ブラックスワンの続編みたいに楽し [&#8230;]]]></description>
				<content:encoded><![CDATA[<p><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4047916366/3551-22/" target="_top"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/41rBhYnWjtL._SL160_.jpg" border="0" alt="ザ・クオンツ  世界経済を破壊した天才たち" /></a><br />
クーリエジャポンで紹介されていたので、とりあえず期待して読んでみた。結果は、期待値はそれなりに高かったのに想像以上の傑作でした。ブラックスワン並というのはちょっといいすぎかもしれないけど、ブラックスワンの続編みたいに楽しめる。タレブも登場するし。</p>
<h3>市場は効率的か？</h3>
<p>「ウォール街のランダムウォーカー」という株式投資の古典的名書があります。それには、株式市場は効率的なので、成功している投資家は運の要素が強く、市場に実力で勝つというのは幻想だという基本的な考えがあります。</p>
<p>僕は7年前ぐらいにこの本を読んで、株式投資とか自分には無理だなと諦めてINDEX投信をドルコストで積み立てするという手堅い戦略をやっていたわけです。</p>
<p>市場効率仮説の考え方は簡単で、「道端に千円札が落ちていれば誰かがすでに拾っている。だから、道端に落ちている千円札を探す行為は時間のムダ。市場は効率的なので儲けるやり方が見つかっても、すぐにみんなが真似して必勝法はなくなる。」という考え方。</p>
<p>ただ、ウォーレンバフェットとかは「市場が本当に効率的なら俺はそこらへんでバイトするよ」みたいな考え方していたりする。この本に出てくるとびきり頭がよくて、高度な金融工学を駆使して年に数十億円を稼ぎ出すクオンツ達も市場の穴を見つけ出し実際に一儲けする。（暴落でそれらのお金を吹き飛ばすけど）</p>
<h3>市場が効率であるなら、非効率を修正する存在が必要</h3>
<p>市場効率仮説にはひとつの矛盾がある。それは、市場が効率であるなら、市場の効率性を促す役目を担うものが不可欠だということ。つまり、落ちた千円札を拾う人物がいなければ市場は効率的に動かないということです。</p>
<p>この市場の穴を高度な数学を駆使したシステムトレードで素早く見つけ出し、アービトラージやブラックショールズモデルなど、いろいろなさや取りで莫大な資産を築き上げるのがクオンツ達です。</p>
<p>簡単に言うとマネーゲームなんですけど、金融市場に流動性を持たせるという意味ではよいことをしているとも言えなくもないわけです。右から左にお金が素早く回るのを手助けするのは活発で効率的な市場を作るのには貢献する。</p>
<p>ただ、あまりにもトレーダー達がリスクを取りすぎ、それがエスカレートして市場が暴落した時、ダメージが世界的に飛び火してしまうというリスクがあったと。</p>
<h3>ブラックジャック必勝法を編み出したソープも登場</h3>
<p>本書では、クオンツ達の奇想天外な性格もさることながら、クオンツ手法の土台を気づいたエド・ソープのエピソードもたくさんあって本当に面白い。エド・ソープといえばブラックジャック必勝法のカードカウンティングを編み出した数学者。これは「天才数学者はこう賭ける」というパウンドストーン先生の傑作本で詳しい。</p>
<p>このエド・ソープという数学者は本当に金儲けが大好きらしく、ラスベガスの必勝法を数学的に編み出したり、株式市場の必勝法を研究したりと、学者的な研究もやりつつ金儲けに直結することばかりやる愉快なお人です。</p>
<p>そして、現代の金融危機を生み出したクオンツ達のトレーディング手法の土台を作ったのもエド・ソープであることがこの本で詳しく書かれている。しかし、当のソープ自身は、株式市場は人間が関係して予測不可能な出来事が常に起こると確信していた。だから、金融崩壊前にも警告をしていたし、自身もしっかり身を引いていたのが凄い。</p>
<h3>中盤、絶好調のクオンツ達を攻撃するタレブ登場</h3>
<p>この本の中盤には、「ブラックスワン」で一躍世界的に有名になったタレブも登場する。タレブは統計的にありえないだろうと思われている金融崩壊が、実際は統計学者が思うより頻繁に起こるであろうと予測し、マーケットの崩壊に賭ける投資家です。今回の金融危機で大もうけした一人。</p>
<p>タレブは絶好調のクオンツ達にたいし、「君たちはリスクを取っているのだから、いずれ大損する時が必ず来る」と警告していた。タレブのブラックスワン理論を使ったファンドは現在、金融危機に政府が救済措置をしてハイパーインフレが起こる可能性にお金を賭けているのだとか。</p>
<h3>元FRB議長グリーンスパンの敗北宣言が本書の最大の山場</h3>
<p>グリーンスパンといえば、市場効率仮説の信奉者で根っからのリバタリアン。これは「波乱の時代」を読めばよく分かる。アダムスミスの神の見えざる手の信奉者です。この人の信念は簡単で、市場は効率的だから、できる限り規制緩和すればマーケットは上手くいくという考え方。</p>
<p>この考え方は最初はすんなり受け入れがたいものだけど、経済学を学べば政府の規制がいかにイノベーションや市場を阻害するかよくわかるので、基礎的な経済学の意味では主流なわけです。</p>
<p>そんな市場効率仮説の信奉者のグリーンスパンが、今回の金融危機の後、生まれて初めて市場を野放しにしすぎると失敗するということを、うなだれながらも認めたわけです。ここが本当に凄いところ。小さいころからFRB議長という世界トップの金融のドンになるまで、ずっと信じてきた自分の信念の間違いを公に認めたことになる。</p>
<h3>実際どうしたらいいんだろうか</h3>
<p>専門家の意見によると、金融崩壊を防ぐのは不可能だからリカバリーをどうするかを考えるしかないらしい。実際、歴史的に金融危機は何回も起こっているけど、金融危機から回復するスピードは速くなっている。</p>
<p>この本の最後でも、金融危機後にまたクオンツが新たな手法で市場で儲けようとしているところが紹介されていた。とにかく人間はお金儲けしたがるので、もっと凄い金融危機がまた起こるかも。一般ピーポーにできることは、そういうもんだと考えておくのが精神安定上よいかもしれない。</p>
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		<title>「バイラル･ループ」は読まないと損する</title>
		<link>http://umekun.com/archives/619</link>
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		<pubDate>Sat, 09 Oct 2010 05:59:21 +0000</pubDate>
		<dc:creator><![CDATA[ウメ]]></dc:creator>
				<category><![CDATA[読書]]></category>

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		<description><![CDATA[バイラル（口コミ）をいかに発生させる仕組みを作るかという本。バズマーケティング自体はそう目新しいものではないので、そんなに期待せずに読んでみたら予想以上によかった。 バイラルを利用して成功したサービスを解説している 本書 [&#8230;]]]></description>
				<content:encoded><![CDATA[<p>バイラル（口コミ）をいかに発生させる仕組みを作るかという本。バズマーケティング自体はそう目新しいものではないので、そんなに期待せずに読んでみたら予想以上によかった。</p>
<h3>バイラルを利用して成功したサービスを解説している</h3>
<p>本書では、最近成功したWEBサービスがいかに口コミを発生させたかの事例が数多く載っている。facebook、HotorNot、Paypal、など有名なものからあまり日本では知られてないイギリスのSNSの事例など。</p>
<p>読み進めていくと、近年成功したWEBサービスほぼ全てがバイラルを発生させる要素を含んでいることが分かる。</p>
<p>例えば、Twitterでfollowする人を薦めてくる機能もそうだし、Twitterというサービス自体、ユーザーが友人に利用を勧める強いインセンティブを持っている。最近では、ユーザーが自ら参加者を集めるインセンティブを持っているグルーポンもよい例。</p>
<h3>バイラルを発生させる秘訣が書かれているわけではない</h3>
<p>バイラル係数とか小難しい単語を使用しているけど、この単語自体に大きな意味はない。バイラルを発生させる秘密が書かれているわけでもない。単純に、バイラルを利用して成功したWEBサービスの事例を数多く解説している本。</p>
<p>ただ、成功事例を読んでいるだけなのに、自分がサービスの設計とかを考えている立場だといろいろなアイデアが出てくる。</p>
<p>例えば、ユーザーが一人で満足するようなサービスよりも、周りに勧めてユーザーが増えると自分にも利益が出るシステム設計を強く意識できるようになった。よいサービスを作ればユーザーは周りに勧めたくなるものだけど、それだけでは評判が広まるスピードが遅い。</p>
<p>いかに、ユーザーが周りを巻き込むインセンティブを作り出すかという仕掛け作りが大切になる。本書では単純に成功事例や、様々な仕掛けを解説しているだけだけど、それでも最先端のマーケティング手法のヒントがたくさんあって面白い。</p>
<h3>コミュニティ機能がなくてもバイラルは可能</h3>
<p>この本を読むまでは、WEBサービスにはコミュニティ機能が重要だと思っていて、それと口コミマーケティングは同種のものみたいに考えていた。両者は密接に関わっているけれど、それぞれ分けて考えたほうがよいと思う。</p>
<p>たとえば、ペイパルはコミュニティ機能が強いサービスではない。けど、周りが使うと自分も便利になるというバイラル要素を持っている。このへんを本書を読むまでごっちゃにしていたので、上手いこと整理できてよかった。</p>
<h3>ロングテール、フリーと同じぐらい重要</h3>
<p>サービスを設計する人が役に立つ本として、ロングテールやフリーと同じぐらい必須の本だと思う。どの本も内容を一言で説明してしまうと至極単純だけど、様々な事例を読み進めていくうちに頭の中が整理されていく。そういう意味で3冊とも凄く似ている。</p>
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		<title>「残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法」は期待外れだった！</title>
		<link>http://umekun.com/archives/615</link>
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		<pubDate>Wed, 06 Oct 2010 14:03:13 +0000</pubDate>
		<dc:creator><![CDATA[ウメ]]></dc:creator>
				<category><![CDATA[読書]]></category>

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		<description><![CDATA[著者の橘玲が書いた「不道徳教育」というリバタリアン入門本は、自分が自由主義思想に目覚めるきっかけになったし、「マネーロンダリング入門」も名作だった。前作の「貧乏はお金持ち」では、いかに賢く節税して国からの援助を搾取するか [&#8230;]]]></description>
				<content:encoded><![CDATA[<p>著者の橘玲が書いた「不道徳教育」というリバタリアン入門本は、自分が自由主義思想に目覚めるきっかけになったし、「マネーロンダリング入門」も名作だった。前作の「貧乏はお金持ち」では、いかに賢く節税して国からの援助を搾取するかという指南書でこれもよかった。</p>
<p>なので、今作も相当期待して読み始めたんだけど、自分の期待がでかすぎたのか期待外れの本でした！</p>
<p><strong>■本書のテーマは「やってもできない」</strong></p>
<p>最初の自己啓発ブームの考察は面白い。勝間本は「やればできる！」と煽るけど、人は変われないし、そもそもの能力は遺伝的にほぼ決定しているというのが著者の主張。勝間ブームに意をとなえた香山氏との対決の考察はそれなりに面白い。</p>
<p>自己啓発なんて読んでも大抵の人には意味ないっていうのはその通りだし、それを踏まえてどうすれば残酷な市場社会で生きていくかというテーマはそそられる。</p>
<p>でも、人の能力が遺伝的に決定しているという主張の科学的根拠の事例が結構浅い。この考えには科学者の間でもよく対立するトピックで、素質はどの程度まで遺伝するかというのは科学者によって意見はまちまち。</p>
<p>ここは「黒人はなぜ足が速いのか」とか、「非才」とかそっち系の本のほうが、様々な科学者の主張や反論が載っていて面白い。</p>
<p><strong>■途中から普通の市場原理の説明になる</strong></p>
<p>日本独自の自己啓発ブームに対する考察、それでも人間は変われないという前提のお話は結構面白い。さらに、好きを仕事にしても好きを十分なお金儲けにできる人は一部という説明が続く。</p>
<p>ただ、このへんの説明はいろいろな経済書とか、グローバル化社会を論じた本でもよく書かれている、マグレブ型社会とか、オークションの経済学とか、そっちの話なので特に目新しいことがない。</p>
<p>問題は、本書のキモの「自己啓発しても人は変われない。そして、好きを仕事にしてもお金持ちには普通はなれない。じゃあどうすればよいか？」という部分。</p>
<p>このトピックで煽っておいて、幸せは相対的なものだから、お金持ちより自分の好きなニッチコミュニティに認められることを目指し、ロングテールを狙って好きからそこそこの収益を得ようっていうだけの話だった。</p>
<p>まあ、結論はそれしかないよねって話で別によいのですが、それに繋げる市場原理の話とか、フリーミアムの話とか、オープンソースビジネスの話とかがどうも全部知っている事ばかりで目新しさがなかった。<br />
<strong><br />
■同じ系統の本を読みすぎると発見がない</strong></p>
<p>たまたまそういう本が好きだから、こういう分野の本ではもう目新しい発見がないのかもしれない。なんというか、行動経済学の本を最初読んだ時は凄い感動したけど、3，4冊目になると同じことが多くなってきて楽しめなくなるといった感じに似ている。</p>
<p>やっぱり、最新の科学書とか、最近起こった出来事を詳細に追った本のほうが面白いかも。そういう意味で「地球最後の日のための種子」、「世紀の空売り」、「facebook」、「facebook effect」（洋書）、とかは最新の時事ストーリーですごく楽しめる。</p>
<p>ちょっと話が飛ぶけど、「会社は誰のものか？」っていう普遍的なテーマでは久保先生の「コーポレートガバナンス」が一番最先端の研究事例も載ってて、冷静で客観的な統計分析に終始してまったく感情論が出なくて面白い。</p>
<p>ちなみに、本のタイトルにリンクを貼るのがめんどくさいのでそのままですが、文章を書きながら本のリンクを連動して自動挿入できるサービスを作りたい。</p>
<blockquote><p>
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		<title>「世紀の空売り」はマイケル･ルイスの最高傑作</title>
		<link>http://umekun.com/archives/611</link>
		<comments>http://umekun.com/archives/611#comments</comments>
		<pubDate>Sun, 03 Oct 2010 11:49:36 +0000</pubDate>
		<dc:creator><![CDATA[ウメ]]></dc:creator>
				<category><![CDATA[読書]]></category>

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		<description><![CDATA[金融危機を予測して大もうけしたトレーダー達の話。デビュー作のライアーズポーカーは金融業界の実情を、実際に優秀なトレーダーだった著者が赤裸々に語る本だった。今回の本は現代版「ライアーズポーカー」といったところ。本当に面白い [&#8230;]]]></description>
				<content:encoded><![CDATA[<p><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4163730907/3551-22/" target="_top"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51GmSFBasvL._SL160_.jpg" border="0" alt="世紀の空売り" /></a></p>
<p>金融危機を予測して大もうけしたトレーダー達の話。デビュー作のライアーズポーカーは金融業界の実情を、実際に優秀なトレーダーだった著者が赤裸々に語る本だった。今回の本は現代版「ライアーズポーカー」といったところ。本当に面白い。</p>
<p>ルイスの本は、「ブラインド・サイド」、「ニューニューシング」なども傑作だけど、やっぱり金融業界の事を書かせれば元本職だけあって凄い。<br />
<strong><br />
■変人ばっかの登場人物</strong></p>
<p>この本に出てくる人達は変人ばっかり。幼い頃から義眼でひたすら内向的な性格の人とか、人の神経を逆なでするのが趣味みたいな人とか。そのどれもが、サブプライム関連の金融商品が暴落するのを予想し、自分は間違っていないという信念をつらぬいて売り抜ける。<br />
<strong><br />
■暴落するのがわかっても、それで儲けるのは難しい</strong></p>
<p>例えば、サブプライム関連商品の詐欺具合とか、こんな事を続けてたらいつか崩壊するのがわかったとしても、それを利用して儲けるのは意外と難しい。まず、いつ崩壊するかのタイミングは分からない。</p>
<p>それまで、空売りするということは簡単に言うとその日がくるまで損をし続ける金融商品を持ち続けないといけない。精神的にもつらいし、なにより豊富な資金力が必要。ヘッジファンドを運営してるなら顧客へのプレッシャーもある。</p>
<p>顧客は儲かっている時はなにも言ってこないけど、損失を出している時はマネージャーへの圧力が凄い。本書の主人公の一人も、サブプライム関連商品が暴落するのを信じて空売りしてたけど、途中で顧客から訴訟まで起こされそうになったりしている。</p>
<p><strong>■サブプライム関連商品の空売りも思ったより難しい</strong></p>
<p>CDSという金融商品を利用して主人公達はサブプライム関連商品を空売りしたわけですが、これが当初はなかなか取得できない。まず、市場が崩壊した時に生き残ってそうな大会社じゃないと空売りしても意味ない。</p>
<p>そうなると、ゴールドマンサックスとか大手銀行から買うしかないわけだけど、大口顧客じゃないとなかなか相手してくれない。いかにCDS関連商品を手に入れるかという駆け引きも面白い。<br />
<strong><br />
■市場は効率的ではないかもしれない</strong></p>
<p>株式投資の教科書「ウォール街のランダムウォーカー」では株式市場は効率的だから儲けようとしてもムダだと書いてある。ただ、今回の話は債券市場。債券市場は株式市場より規制が緩く、詐欺同然のサブプライム関連商品が普通に売られ続けて、株式市場より世間の監視もなかった。</p>
<p>この結果、本書の主人公達は大もうけすることができたんだけど、人間が作るものに完璧なものはないっていう証明かもしれない。自分は株式投資も債券投資もやる知識もないし、やる気もさらさらないけれど、いつの世の中も抜け道というものはあるもんだなとしみじみと思った。</p>
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