「切り込み隊長ブログ」というのをちょくちょく読んでいるのですが、そのブログ主が書いた新聞業界のネット進出に対する記事がすごくおもしろい。(ただし、かなり長い・・・)ネットに読者をとられた新聞業界がネット進出するものの、ビジネスモデルの違いから赤字を垂れ流すだけになっているようです。
一番の問題は、紙母体の新聞業界とネット業界では人件費が違いすぎるということらしい。特に面白いのが、ネット専門ならなんとか黒字化できるから完全に紙での供給を廃止した海外の新聞社の失敗事例。新聞紙を廃止することによって権威がなくなり、結果的にWEB版の購読者が大きく減って大失敗したらしい。
赤字の紙母体から、専業ならなんとか黒字にできるWEBにごっそり移行するという合理的判断を下したつもりが、結果的にWEBの読者も離れてしまうというジレンマが起こったとか。
最近読んだ、「フリー」という本でも書かれていたのですが、グーグルのCEOであるシュミットさんも新聞業界の衰退を心配しているらしい。グーグルはWEBニュースを提供したり、記事を検索出来るサービスを提供しているけれど、良質な記事はもとをたどれば新聞から引用されている。この大本がなくなれば、グーグルも検索すべき良質な記事を失ってしまうという状態。WEB業界最大手でもこのジレンマは意識していながらも、上手い解決策はまだ見つかってないといったところなんですかね。
【追記】
まったく関係ない話なんですが、リンク先の記事を読んでいる時に右側に出てくるエプソンの広告がよくない。動画形式のWEB広告で、記事を読んでいる時に右側でチカチカ画面が切り替わって最悪であります。自動的に動きだすWEB広告はサイト全体に悪影響なのではないかと。