KindleのWhisperSync for voiceは読書体験を変える








今日起きて、とりあえず昨日のAmazonの発表でもチェックするかーと思ったら、自分にとって死ぬほど重要な機能をAmazonが発表していた。


それは、WhisperSync for voiceである。これは、電子書籍とオーディオブックの読んでいる位置をシンクロさせる機能。


ついにAmazonさんがやってくれた!!いつかやると思ってて、いつやるのかなあと待ってたけど、ついにきたよ!!!これで、確実に読書の体験が変わるのは間違いない。

つまり、通勤途中にオーディオブックで聞いていても、途中からテキストを目で読みたいとなった時に電子書籍の読む場所もちゃんとシンクロしてくれるってことです。


本読んでる時に目が疲れたり、布団でごろごろしたい時に、ささっとオーディオブックに切り替えできる。


本読んでいる時に、出かけないといけないけど、続きが気になる時に、歩きながらオーディオブックで聞くことに切り替えできる。


もちろん、この逆もできる。



日本語は自炊書籍を活用するしかない



僕は、10年ぐらい前にオーディオブックの良さに魅了されてから、自分で本を裁断してOCRでテキスト化して、それをTTSで変換して自作オーディオブックを100冊以上ぐらい作ったりしてた。


で、この耳と目で読むのを交互にする体験こそが読書のあり方の未来だと思ったので、今はそれをWeb記事で実現するLisgoなんてアプリまで作り始めたぐらい、この体験が欲しくて欲しくてたまらなかったわけなんです。


今はWebの記事ならLisgoで出来るんだけど、やっぱり一番やりたいのは、自分が本当に読みたい本なんですよ。


ネックとしては、今のところ品揃え的に英語オンリー。さらに、電子書籍に10ドル、オーディオブックに約25ドル払わないといけないという価格の問題。


なんか、kindleバージョンを買った人には、追加で4ドル払えばオーディオもダウンロードできるらしい!!これはヤバい!!


ただ、まだまだWhispersync for voiceに対応している書籍が少ない模様である。でも、これは時間の問題だと思う。


日本語で読みたい本がたくさんある自分としては、日本語でこの体験ができるのはまだまだ先だなあという印象。だって、洋書なら大抵の人気書籍はオーディオブックも同時に出たりするけど、日本語の書籍はそもそも電子化さえほとんどがされてない。


日本語でいち早くこの体験をするには、自炊業者にOCR化のオプションをつけてもらって、それを使ってTTSで読み上げるアプリを作るしかないな。これなら、価格の問題と、電子化とオーディオ化の品揃えが解決する。


今のLisgoはWeb記事専用だけど、UIとかどうシンクロさせるかの機能面はかなりノウハウがたまってきたので、そのうちORC化された自炊書籍を簡単に扱えるように出来ると最高だ。



読書に慣れ親しむ導入に最適だと思う



まあ、こういうふうに僕は熱っぽくこのよさを語るわけなんだけど、読書に興味ある人でも、オーディオブックを体験したことない人はあまりぴんとこないみたいなんですね。


さらに、読書そのものが好きじゃない人は、まったく興味がわかない。まあ、当たり前なんだけど。


でも、女子高生が携帯小説から活字に慣れ親しんだ例があるように、デバイスの簡易性、その行為自体の簡単さってのは、なかなかとっかかりが難しいものに慣れ親しむために凄く重要だと思うんですよ。


だから、活字を読むのはめんどいけど、耳で聞くなら簡単だから試してみたら、そのうち好きになってきて、結果的に読書が好きになるっていう人が増えるといいと思う。


そのために、今回のKindleのWhisperSync for Voiceは大きな一歩だと思った。


これのためにKindleFire買うか迷うなあ。たぶん、iOS用のKindleアプリでも普通にアップデートで対応しそうなんですよね。うーん。