クックパッド×オーマの勉強会、オーマパッドが凄かった


昨日、「あの人検索SPYSEE」を運営しているオーマとクックパッドオーマ×クックパッド合同勉強会~ここだけの話しちゃいます~に行ってきた。こういう勉強会は初めてで、あまりに面白すぎたので久々にブログを書かずにはいられなくなったわけです。

目次
[1] みんなプレゼンが凄く上手い
[2] 一日10億PVのクックパッドを支えるインフラ
[3] 「あの人検索SPYSEE」の可能性に興奮した
[4] 「SPYSEE」運営のオーマは凄いエンジニアが集まっている
[5] クックパッド提供の料理がヘルシーなのに美味すぎ

[1] みんなプレゼンが凄く上手い

今回はクックパッドとオーマが交互で合計5人ぐらいの人が、自社の技術やサービスを紹介するという形だった。技術者のプレゼンだから、視聴者をプレゼンに引き込ませる技術は二の次だろうと普通の人は思うかもしれないけど、みんなもの凄く上手い。

テンポもいいし、所々に笑いも入れるし、パワポも無駄がない。例えば、「プレゼンテーションZen」で書かれているような、パワポに情報を入れすぎて視聴者が混乱するといった事はもちろんない。サービスの裏側で使われている技術にも興味津々だったけど、テンポと話のおもしろさにびっくりした。

詳しい技術の事はオフレコらしくて詳細に書けないけど、どんな感じで面白かったのかを書いてみたいと思います。

[2] 一日10億PVのクックパッドを支えるインフラ

クックパッドは一日10億PVがあるらしい。バレンタインなどの時にはアクセスがスゴイ事になる。「人生でこんなにバレンタインを気にしたのは初めてですよ」とか言いながら、インフラエンジニアとしてアクセス集中がいかに「わくわく」するイベントかをおもしろおかしく説明してくれてた。

このプレゼンをしたエンジニアの方は技術の説明と小ネタのバランスが絶妙で凄かった。技術的には、大規模サービス運用における、仮想サーバは重くないもので、重要な部分は実サーバを使うとか、その具体的に台数とか「ほほー」と聞いてました。

さらに、料理レシピを検索する時はスピードが重要だというパフォーマンス専門の方のプレゼンも秀逸だった。

「クックパッドの速度が遅かったら僕が怒られます」とユーモアを交えつつ、よいパフォーマンスを出すための魔法の技術はなく、基本的な事の積み重ねだということを語っていた。

技術的にはパフォーマンスを向上するために、どこがボトルネックになるか発見する方法の紹介や、アクセス解析に使っているツールの紹介など。特に、パフォーマンスを向上させるにはコードを圧縮するのも手だが、人間が見づらいコードは保守性が悪くなる。だから、そのバランスを常に考えないといけないと語っていた所が印象的だった。

プレゼンの最後には、「俺ならもっと速くできるぜ!と言う方いますか?」と聞いて、「それならぜひクックパッドに入ってね」ときて、「その時はできれば僕を通じて応募を(だって、僕の立場がなくなるから。。)」みたいな感じで最後も笑いを取ってました。

技術的な話は「プロファイル野郎」で説明されてる。

[3] 「あの人検索SPYSEE」の可能性に興奮した

「SPYSEE」というサービスは人の繋がりを可視化するのですが、ネットに実名を出していない自分には関係ないなあと思っていた。でも、プレゼンを聞いてしっかり内容を理解していくと、これは発展していくと凄いことになりそうだと興奮してしまった。

例えば、「人物検索」。これは、Rubyと検索すれば、制作者の名前「まつもとゆきひろ」がトップにヒットする。人物に特化した検索は使い道がいろいろ思い浮かぶので凄い。

車でもファッションでも特定の料理でも、自分の興味ある特定の分野を検索すると、その分野で最も影響力が高い人物がヒットするというのはやばい。使い道がいろいろ思い浮かぶ。今はまだまだ改良段階らしいけど、将来的にはSPYSEEの人物検索で様々な分野の第一人者を計測するのが主流になるかもしれない。

で、もっと興奮したのが繋がり検索の使い道。技術の凄さにも関心しつつ、実際にユーザーがどういう使い道をしたら喜ぶだろうかと考えるようにしてたのですが、これが発展すると個人ユーザーが凄く使えるものになると思って興奮した。

例えば、カイジ君という求職中の人物がウシジマさんという人に出会ったとする。そして、ウシジマさんは、自分の会社のリクルーターをしていて、カイジ君に「ウチの会社にこないか?」と誘ってきたとする。

いろいろな事業や待遇などを説明されたけど、結局は人が重要なので判断に悩むカイジ君。そこで、SPYSEEでウシジマさんの繋がり人物検索をしてみる。そしたら、ウシジマさんの知り合いで、なおかつカイジ君自身も知っている黒沢さんが見つかった。

こうすると、就職するかどうかという重要な判断のキーとなるウシジマさんのことを、黒沢さんという共通の知人に詳しく聞くことができる。SPYSEEの繋がり検索でヒットするのは有名人がベースだけど、ツイッターとかフェイスブックのソーシャルグラフを利用して一般人もどんどん検索できるようになれば、将来すごいことになりそう。

後、オーマの社長さんが韓流スターかっていうぐらいイケメンだった。

[4] 「SPYSEE」運営のオーマは凄いエンジニアが集まっている

オーマのプレゼンを聞いていると、ここは検索技術の研究者と組んで世界に通用するサービスが生まれそうな気配がぷんぷんする、凄くいけてるベンチャーという雰囲気があった。

自分は詳しく分からないぐらいレベルが高いのだけど、人の繋がりを大学で研究していた事から始まったサービスらしく、使われている技術のバックグラウンドがなんか凄い。検索技術の説明で、数学に強い人じゃないとわけわからない数式がゴロゴロ出てくる。

さらに、amachangというイケメンのスーパーエンジニアが有名ですが、本人が「今日、紹介した人だけじゃなくて、本当はもっと凄い人達がいっぱい集まってきているんですよ」と言っていた。

なんかいつの間にか凄い人達がわらわらと集まってきているらしく、優秀な技術者がいる会社に優秀なエンジニアが集まり、やばいことになってるという雰囲気。

東大のキャンパス近くに会社があって、大学の研究科とつながりが強いらしく、バイトも東大の優秀なエンジニアがいっぱい集まってくるみたいです。テクノロジーベンチャーを立ち上げるには立地が重要だけど、日本だと東大の近くとか、渋谷とか、慶応SFCの近くが最適なのかなあと思った。

[5] クックパッド提供の料理がヘルシーなのに美味すぎ

発表の後に、クックパッド提供の料理を立食しながらの懇談会があった。この時でてきた料理が凄く美味しかった。焼き魚の寿司とか、キャベツと鶏肉などがソテーされてるもの、柿がアクセントに入っているサラダなど、体に良さそうでなおかつ美味い。

サンドイッチとかフライドチキンとか、美味しいけど健康には悪そうなものを並べるのではないところが、さすが日本一のレシピサイトだなあと感動した。朝から何も食わずに乞食根性丸出しで行った自分は、食い過ぎて最後は腹が若干痛くなっていた。。

知っている人が一人しかいない状況だったけど、結構いろいろな人とお話ができ、やはり共通の話題があるので会話も楽しかった。帰りはオーマの人達と同じ方向だったので、ここでも画像検索技術とか、濃い話がいろいろ聞けて鼻血出そうになる。

ちなみに、勉強会の応募資格は「ものづくり」ができる人だった。先月、「アラートポン」というグルーポン系アラートサービスを作って公開したのですが、自分みたいにプログラミング歴が浅すぎるひよっこが潜り込めたのはこれがよかったのかもしれない。

勉強会によく行っている人からすると当たり前のことばかりな気もしますが、こんなに面白い世界があったんだなあと感じた一日でした。