2009年に読んだ本の中から、イチオシ本をランキングしてみた。
一度データが飛んだため、書評が消えたものもあるという悲しい状態。
【かための本】
【1位】坂之上の雲【小説】
日露戦争に勝利するという奇跡を描いた司馬遼太郎の代表作。国民全体が極貧に耐え、学問で出世して国を守るぞというエネルギーが凄い。
【2位】ブラックスワン【経済】
今までの考え方をひっくり返させられる凄い本。ここ数年で最も影響受けた本かもしれない。世の中はあまりに複雑なため、未来を予想できると勘違いするなと力説してます。
【3位】銃・病原菌・鉄【科学】
世界の貧富の差はなぜ生まれたか?人種間の知能の違いではなく、生まれた土地が決定的な要素となったという仮説を徹底的な歴史の検証によって証明していく本。
【4位】フリー【経済】
「タダほど高いものはない」の通説は現代社会において通用しない。今後さらに普及が予想される無料ビジネス、経済を検証している。
【5位】選挙のパラドクス【政治】
「多数決は平等である」という常識が根本から覆されます。投票制度の裏を突いた選挙の紹介や、真に優れた投票制度とは何なのかを検証する本。
【6位】ライアーズ・ポーカー【金融】
ウォール街の一流投資銀行で、一流の成績を収めた著者が内情を赤裸々に暴露。
年収数千万を稼ぐブローカー達の世界が垣間見れます。
【7位】迷惑な進化【科学】
伝染病など、あらゆる病気は合理的な進化の過程の産物だった。
人類を脅かす病気が、実は人類自ら選択した結果だったという専門家が書いた本。
【8位】羽生善治・決断力【思考】
日々進化する将棋業界で生き残るため、いかに学習し、何を捨てるか。
相手の弱点をひたすら突く戦術や、不利な状態でのかく乱など、内容がめちゃくちゃ濃い。
【9位】誰のためのデザイン?【科学】
使いやすいデザインとはなにか?を考え、周りの道具への視点が変わる本。
読み終わった後は、身の回りの道具に始まり、自分の言動や動さまで意識してしまう。
【10位】アニマルスピリット【経済】
人間は非合理な行動を取るからこそ、政府が市場原理に介入するべきだという、今までの経済書より一歩進んだ本。行動経済学の理論をふまえて資本主義を語っているのが新しい。
【次点】
正しく決める力【思考】
イノベーションのジレンマ【経済】
30歳からの成長戦略【思考】
ダメな議論【思考】
ロングテール【経済】
希望を捨てる勇気【経済】
天才数学者はこう賭ける【科学】
飛ぶが如く【小説】
さらば財務省!【金融】
なぜビジネス書は間違うのか【経営】
数学で犯罪を解決する【科学】
その数学が戦略を決める【科学】
よその子【教育】
ビルゲイツの面接試験【思考】
貧乏はお金持ち【金融】
マネーロンダリング入門【金融】
【ゆるめの本】
【1位】快人エジソン【伝記】
エジソンがどれだけ変人だったか分かる本。新婚初夜に嫁のことを忘れて研究所で一晩過ごしてしまうのは当たり前。ベンチャー企業家エジソンの変態っぷりが堪能でき、夢中で読んでしまう。
【2位】大人げない大人になれ【エッセイ】
その瞬間にやりたいことだけをやると嫌でも集中するなど、面白いアイデアが詰まっている。こういう大人になると人生楽しいだろうなと、読んでて楽しくなってくる本。
無農薬でリンゴを栽培するという不可能に挑んだ記録。家族を極貧生活においやり、周囲からは馬鹿にされながらも止めることができない姿は狂気そのもの。
【4位】他人と深く関わらずに生きるには【エッセイ】
自由原理主義者でもある著者の人生哲学書。虫取りが好きな著者は、自分が行きたいから虫取りに行き、子供は親と遊んでもらうために虫取りについて行く。
【5位】ご冗談でしょう、ファインマンさん【伝記】
普段の生活で遭遇する、ありとあらゆる出来事に興味をいだくファインマン教授。なんにでも興味を抱き、その瞬間を楽しみ尽くすおもしろさを教えてくれる本。
【6位】走ることについて語るときに僕の語ること【エッセイ】
マラソンが趣味の小説家、村上春樹のエッセイ。小説家になるまでの経緯、一日の過ごし方など、超早寝早起きである著者の変わった生活様式がおもしろい。
2009年もっとも笑えた本。恋愛本200冊以上を読んだ恋愛体育教師「水野愛也」先生の笑えてためになる恋愛理論が楽しめる。ちなみに、著者は「夢をかなえるゾウ」、「ウケル技術」「温厚な上司の怒らせ方」の作者。
【8位】4‐2‐3‐1―サッカーを戦術から理解する【サッカー】[書評なし]
サッカーのフォーメーション、戦術を監督視点で徹底的に解説する本。この本を読むとサッカー観戦がいっそう楽しくなり、視野角の狭いTV観戦に不満が出てきてしまう。
【9位】サルコジ―マーケティングで政治を変えた大統領【政治】
問題発言で有名なサルコジの腹黒さが堪能できる本。モデルと3回も再婚し、贅肉が目立つ写真を掲載した新聞社に圧力をかけて修正させるなど、おもしろエピソードが満載。
自分を変えようと努力しても無理だった作者がたどり着いた怠惰生活。楽なパジャマ生活、近くにスナック、できるだけカロリーを消費せず動く素晴らしい怠惰生活を紹介するエンターテイメント。著者はピューリッツァー賞も受賞した劇作家。