【IT】ブログをカスタマイズしてみた


ずっと前からやろうと思っていたブログのカスタマイズをしてみた。

この素晴らしい解説サイトを参考。
「WordPressでブログを作ったらまずやる 26項目―SEO・アクセスアップのためのカスタマイズ」

SEO対策とかプラグインとか、重要そうなものはだいたい完了。
目に見えてわかるのは

・はてぶとかソーシャルブックマークへのリンクを追加
・カテゴリのリスト化
・トラックバックリンク追加
・携帯電話対応

後は、
・SEO対策
・スパム対策
・RSSとか訪問者のstats関連

などなど。

PHPの勉強を集中して先にやって、ちょっとだけ余った時間でこちょこちょとカスタマイズ。プログラムが難しくて分からん!何が悪いかも、何が必要なのかもわからん!とかハマッてしまった状態の後に、簡単にサクサク進むことができると精神安定上、非常によろしかったです。


【雑記】全体像をつかむとなんでもよさげ


どんな分野でも勉強する時は、その分野の全体像を体系的に把握するのは重要だなと最近思うわけです。一番最初にするのはもちろんのこと、現在の自分が勉強している部分の位置情報を把握するためにも、定期的に繰り返すのがよさげだと思う。

読書でも、まず単純に楽しみのために読むか、教養のために読むかで分野が大きく分かれたりする。だいたい前者の趣味の本は小説とか物語形式で、教養の本は教科書や専門書をはじめあらゆるジャンルになります。まあ、教養のための本も知的欲求が激しい人なら楽しめるのでどちらも趣味ですとか、司馬遼太郎は楽しいし歴史の勉強になるとか突っ込みもいっぱいありますが。

例えば、教養のための本を読む場合、その分野におけるだいたいの位置づけとかを把握しているといいと思う。これは大きな本屋に行ってぐるぐる回るとわかりやすい。で、読む前に、帯とか作者のプロフィールとか、目次をじっくり読んで、その後にプロローグを読んで、最後の作者解説とか訳者解説を読むとだいたいの内容がつかめる。

ちなみに、今PHPというプログラミング言語を勉強しているわけですが、この全体像をつかむやり方がいっぱい応用できる。参考書を読む時も細かい部分はわからなくてもよいから、章ごとにどういうことを解説しているかをパラパラと読む。

で、分からない部分は当然あるので、あまり悩んでハマリすぎないように概要をつかむためと割り切って。さらにいうと、プログラミングみたいな文系の自分には小難しいものは同じような参考書を何冊か購入するとよかった。

例えば、クラスとかオブジェクト指向とかよくわからん部分の解説は、何冊か参考書を横断すると微妙に違う例えとかを使って解説しているのでなんとなく分かってきたりもする。そうすると、この本は内容が詰まっているけどその分それぞれの細かい説明が雑だなとか、こっちの本は例示とたとえがわかりやすくていいなとか、比較もできたりします。

というわけで、最初は全体像をつかむのに時間を使って、その後のつながりをだいたいイメージしてから細かい勉強をしていくとよさげ。もちろん後者の作業が一番大変で時間もかかるのですが、たまに全体像をつかむのを定期的に反復するといいなと今日は思いました。

と書いていて気づいたけど、読もうとしている本のその分野における位置づけを把握するってある程度の基礎知識がないと難しいかもしれない。。


【書評】コモンズ


拷問読書

とりあえず今年読んだ中でダントツによかった。本書はインターネット上での著作権のあり方について、サイバー法の第一人者である法律家が書いた本。人を殴れるぐらい分厚いので躊躇してしまうけど、著作権に興味があれば絶対おもしろい。

【本の概要】

著作権というものがなければ、誰もが簡単に盗作しほうだいになる。そうなると、人々が新しいものを作る動機がなくなってしまう。音楽家は新しい曲を作るインセンティブを失うし、企業はモノを生産してもお金を稼げない。だから、著作権は大事。

と、こう考えるのは簡単なのですが、あまりにも著作権を保護しすぎると新しいイノベーションが起こらなくなる。例えば、Jazzは元々いろいろな曲のフレーズを即興で組み合わせて発展したものだし、ウォークマンのダビングが違法とされると今日のipodも生まれなかったかもしれない。

行き過ぎた著作権保護はその産業の発展を阻害する。そもそも完全にオリジナルなアイデアなど存在しない。新しいアイデアは既存のアイデアを参考にして発展させたものばかり。では、どこまでが合法でどこまでが違法にすればよいのかっていう永遠のジレンマがあります。

このへんは、市場原理に任せる部分と、政府が介入する部分の線引きをどうするかで専門家の意見が分かれる経済学に近いところがある。この本の著者は、インターネットの世界において、産業の発展を著しく阻害するほどの行き過ぎた所有権保護が行われていると指摘しています。

【思ったこと】

リバタニアンよりの考えを持つ自分としては、とにかく著作権をしばる規制を政府が段階的にゆるめてみて、どういった収益方法が生み出されていくかをどんどん実験するべきじゃないかと思うわけです。

と思ったけど、その前に、過剰な著作権保護がイノベーションを阻害して、結果的にその産業そのものを衰退させてしまう要因となってしまうという考えがもっと広まらないといけない。この考えを理解しつつ、バランスを取りながら維持される著作権なら価値がありそう。というわけで、義務教育では著作権とイノベーションの関係について分かりやすく教えるといいかもしれない!

音楽業界もCDの売上げがガタ落ちになってるけど、itunesの売上げは伸びている。違法ダウンロードで手に入る音楽だとしても、お金があって時間に余裕がない人は手軽なitunesでポチッと音楽を購入しちゃう。

「価値があるものなら人間はお金を出すんだよ!」っていう人もいるかもしれないけど、ここでお金を出す動機になってるのは間違いなく利便性だと思うわけです。もし、ウイルスの危険もなく、すぐにタダでipodに入れる方法があればそっちを選ぶ人が多いのは間違いない。単純に、手軽に、素早く、安心の質が手に入るのでitunesでポチッとする。

こうなると思ったのが、利便性と時間に対しての価値がどんどん高まりそうってことです。とにかく、いくら便利になっても一日に24時間しかないのは変えようがない。そうなると、いかに素早く、簡単に商品が購入できるかとか、情報を手に入れられるが重要になってきます。それと同時に、複製できないモノにも価値が高まる。アーティストのLIVEとか、学者の講演会とか。

この前読んだ「フリー」という本は、ネットで本の内容が全部無料で読むことができる。時間が無い人のための要約版は有料。このへんは要約版もデジタル形式なので、最終的には無料に近づいてしまう複製可能なモノだけど。

【講義ノートの著作権】

こういうことを考えていると、大学の授業のノートの貸し借りにも考えが及んでいきます。

授業に頑張って出てノートを取り、それを友達に貸すと、貸した人の評判は高まりますが、平均点は高まり、相対評価の場合は損をすると貸した人は考える。これはイカンと思うわけです。もっと、生徒同士が助け合うことが全員のメリットになるようなシステムにならないと。

こうなると、自分が教授なら、できるだけ生徒同士で助け合うことが生徒にとってのメリットになるようなシステムを考えたくなる。理想としては、講義に出なくてもよいし、ノートや教科書で理解できるのならそれで問題ない。最後のテストで不正無くよい点数が取れればその生徒にとって一番よいのだから、ノートを貸し借りして多くの生徒が内容を理解できたらそれはそれでOKなわけです。

話が長くなり、脱線しまくりなため、このへんで終了。この話は別のところに書いてみようかと思いまする。


【雑記】理想的な大学の授業システムを考えた


コモンズの感想を書いていると、勢いがついてきたので、自分が大学教授だったらどういった授業の進め方、テストのシステムにするかを考えてみた。

【理想的な大学の妄想授業システム】
1.
まず、教授が分かりやすい教科書を一冊指定。問題形式があれば、分かりやすい答えの解説が載っている本。授業に出なくても答えが分かる本。極端に言うと、本を読めば授業に出なくても大丈夫な状態にして、授業では本だけではわかりにくい部分を解説したり、質問に答えたりする形式。

2.
教授は板書ではなく、用意されたパワポを使い、何かを書いて説明したい時だけ黒板に図などを記述する。パワポなので読みやすい。授業に出なくてもネットで配布される。授業内容をビデオ録画して、数時間後にネットにアップされるのが理想。

3.
テストを3~5回ぐらいに分けて、出席点、平常点は完全になくす。授業に出なくてもテストさえよければOK。単位取得に必要な点数を常に公開して、単位取得が無理だと思ったら授業を切りやすくする。

4.
評価は絶対評価。平均点が上がるからといって、生徒同士で助け合いをしなくなる要因をなくす。相対評価でないと、順位がつけづらいかもしれないけど、そもそも単位取りやすい授業とか、取りにくい授業があり、科目選択の時点で大きなハンデがあるので別にいいんでないかと。(でも、ここが一番反論されそうなところ。)

【利点を解説】
こんな感じにすると、まず本当に興味がある人しか授業にこなくなる。出席とるかもしれないからとりあえず授業に出て、仮眠したり、内職する意味がなくなりみんなハッピーになる。結果的に大講義のクラスも少人数制になりやすい。少人数制になればなるほど密度の濃い授業になる。講義に出ない人も勉強しやすいので、結果的に生徒のためになる。

1番で書いたように、教授は教科書プラスαになる授業をしないといけないので、教授の評価が分かりやすくなる。生徒も自分で勉強できる部分は自分で進められて、深い内容の質問もできる。答えを聞くだけじゃなくなる。

2番はとにかくノートを書く時間を減らして、授業中に先生の話を聞いて理解したり、頭を使ったりする時間を増やす。復習したければネットでパワポを後からダウンロード。

3番にあるように、出席点、平常点を完全になくすのがポイント。これが少しでもあると、興味がないのに授業にでないといけなくなる。さらに、テストを複数回に分けることによって、テストの出来の偶然性も低くできるし、日頃から勉強する気になる。

4番をもっと改良して、生徒同士で助け合いをするともっとメリットになるようなシステムを作りたい。現時点では、誰かを助けると後から助けてもらうかもしれないといった評判メカニズムぐらいしかない。

とはいっても、テスト受ける時に、教えてくれた人の名前を匿名で書くというシステムを作って、書かれた人の評価に加算されるようにしても、それはそれで上手く働かなくなるかもしれない。行動経済学の本によく書いているように、人間はお金とか物理的なものが発生した時点で、他人を助けるのをしぶりはじめるらしい。やっぱり、そのままのほうがよいかも。

【総論】
こんなことを書いていると、やっぱり予備校のシステムに近いものになってしまいました。


【雑誌】クーリエジャポンがおもしろすぎ


拷問読書クーリエ・ジャポンがおもしろすぎる

友達とか、成毛ブログで触れられてから気になっていた雑誌クーリエジャポン。今月の「次の、ITライフ」というタイトルに誘われ、ついついローソンで買ってしまったのが数日前。その日にこの雑誌の魅力に取り付かれ、隅から隅まで数日で読みあさってしまいました。この雑誌はおもしろすぎ。

まず、雑誌の系統を紹介すると、世界中の政治、経済、ビジネス、科学、などあらゆる時事ネタを扱うもので、タイムズとかニューズウィークに近いものがある。実はこの雑誌じたい、タイムズ、ワシントンポスト、エコノミストなど世界中の一流雑誌のおもしろい記事を集めたオールスター雑誌なわけです。

アルジャジーラとか中国、インドなどの主要雑誌も入っている。いいとこどりなわけで、おもしろくないわけがない。なんか去年はピューリッツアー賞を受賞したとか雑誌の一部分に書いてた気が。

さらに、この雑誌は680円だけど、iphone専用でも販売しており、こちらは350円ほどで購入できる。iphone専用アプリは結構いい出来。全体像を眺めてから一部分の記事をズームアップして、次の文章に流れるといった読み方ができる。雑誌専用アプリとしては最先端な気がする。やっぱり紙の視認性にはかなわないけれど、選択肢が増えるのはいいことだし、iphoneでも読めるようにするとか時代の最先端を行っているのがいい感じであります。

世界中のメディアの視点を眺めるという意味で、今後は毎月チェックしようかと思いまする。


【HP作成】トルコ料理店のサイトができた


http://www.umekun.com/saray/

大学の授業の課題として作成していたHPが完成。許可ももらったので、とりあえず公開。

HPを作るのはまったく始めてだったので、htmlとかcssを本やネットで勉強しながらタグ打ちでちょこちょこと作りました。任天堂っぽいロゴとか、写真をズームできるjavascriptとか作りながらいろいろと覚えれて満足。

クリスマス頃から作り始め、画面がぐにゃぐにゃになったり、右端にロゴを配置するだけでわけわからなかったりといろいろと苦闘が。。floatとかいうスタイルシートの使い方はいまだによくわからない。

作る前に比べれば、htmllとcssの構造がだいぶ分かってよかった。

デザインはそこそこの知識でよいので、後はひたすらPHPとかプログラミングの勉強を進めまする。


【書評】ピクサー、任天堂、ユニクロの最新本比較


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「ピクサー流マネジメント術 天才集団はいかにしてヒットを生み出してきたか」

「任天堂 “驚き”を生む方程式」

「成功は一日で捨て去れ」(ユニクロ)

上記の三冊を最近読みました。ピクサー本は単純にピクサーファンだから。任天堂の本はたまたま安く手に入ったから。ユニクロの本は池田信夫ブログで評価されていたのがきっかけ。

結論から言うと、ピクサー>>>>>>ユニクロ>>>任天堂 の順番で面白かった。単純にピクサーファンなので多分に偏見がまじってます。本の薄さではピクサー本がダントツに薄い。でも内容は濃い。

【ピクサー本】

天才クリエイター達がいかに働きやすい職場を提供するか、どうやってヒット作をハズレなく連発していくかを解き明かす本。本の著者である社長もクリエイターであり、映画監督でもある人です。

一つは監督がとにかく好きなものを作れる環境を、これだけ大きな舞台で実現しているところ。ハリウッド映画では、「最新のCGI技術を使い、流行の環境問題をからめ、売れてる俳優を使うからそれにぴったりの脚本を書いてね」といった形で予算が出ることが今でも珍しいことではないみたいです。

さらに、一応マーケティング的にも売れやすい方法をとっているため、そこそこ制作費回収できるパターンでもあるらしい。しかし、ピクサーでは本当に面白い作品を作るため、監督が本当に作りたいもの、興味のあるものを第一優先にするとか。オモチャが夜中に動き出すと面白い、お化けの世界を想像したら楽しいなどの純粋な監督の子供時代の夢を映像化されたのがピクサーのヒット作の数々らしい。

また、アメリカによくある流動的な雇用体系ではなく、日本的な終身雇用制に近い会社形態を取っているのが一番印象に残った。トップとクリエイター達の距離をできるだけ近い職場環境、監督に言いたいことが直接いえる場を作り出す工夫をしながらも、優秀なクリエイターを家族にできるだけ長く囲っておく経営方針。もちろんお金の面もあり、一番の原動力は楽しい仕事という面がそういうことを可能にしているんだと思う。

終身雇用制を可能にしてる秘訣は深く書かれていなかったけど、単純にクリエイティブな仕事だから高給も払えるし、オモシロい仕事だからこそ離職率も低いという単純な理屈だと思う。なので、日本的大企業で同じようにやっても、こんな理想的な終身雇用制度は実現できなさそう。ひたすら一般的な業務を楽しくできる工夫を徹底的に研究するぐらいかも。

【成功は一日で捨てされ】

去年、日本で一番稼いだユニクロの社長の本。即断即決、スピード感がもっとも重要であると書いている。とにかく素早く失敗して進化を早めるという経営方針。ユニクロの農業進出、イギリスへの展開など失敗した事業もいろいろと書いてあり、経営本にありがちな成功事例ばかりではない部分は結構いい。

ちなみに、大学ではユニクロでバイトしている友達が結構いるのですが、ひたすらきついらしい。覚えることは他のバイトに比べて10倍ぐらいあり、厳しい店舗は年末もなかなか休ませてもらえなかったりと。一番負担なのが制服はユニクロの服を着るという部分。一応割り引きで買えるけど、制服を自費で購入するというこの制度は考えてみるとあくどい。さらに、この制服は毎回同じ服装ではいけないカジュアル服。こういった負の部分はもちろんこの本では書いていない。

逆に、今乗っているユニクロのマーケティング展開など、社内資料を現場で観覧できるのは楽しいとか。季節を狙ったフリースやら、新ブランドやらの展開戦略などの最新情報がオモシロいらしいです。

【任天堂本】

WiiやDSなどで復活した山内社長の事業戦略が詳しく書かれている。ゲームは生活必需品ではないため、一瞬でもユーザーに退屈感をもたれてはいけない。そういったユーザーに不便さを感じさせないノウハウが任天堂には蓄積されていて、業務リモコンとかに進出しても違いが出せるのだとか。

ファンには間違いなくおもしろい本なのだけども、どうも経営本にありがちな成功事例をならべる感が強く、個人的にはもひとつだった。

この3冊の中では、ピクサーの本だけが普通の会社本とは違いかなりオススメ。クリエイター系の会社でしかできない方針かもしれないけど、これ系の本の中では間違いなく異色。ユニクロと任天堂の本は調子のよい会社のよくある経営本といった感じ。勉強になる点はもちろんあるけど、普通の経営本でもあり。


2009年のオススメ本ランキング


2009年に読んだ本の中から、イチオシ本をランキングしてみた。
一度データが飛んだため、書評が消えたものもあるという悲しい状態。

【かための本】

拷問読書【1位】坂之上の雲【小説】
日露戦争に勝利するという奇跡を描いた司馬遼太郎の代表作。国民全体が極貧に耐え、学問で出世して国を守るぞというエネルギーが凄い。

拷問読書【2位】ブラックスワン【経済】

今までの考え方をひっくり返させられる凄い本。ここ数年で最も影響受けた本かもしれない。世の中はあまりに複雑なため、未来を予想できると勘違いするなと力説してます。

拷問読書【3位】銃・病原菌・鉄【科学】

世界の貧富の差はなぜ生まれたか?人種間の知能の違いではなく、生まれた土地が決定的な要素となったという仮説を徹底的な歴史の検証によって証明していく本。

拷問読書【4位】フリー【経済】

「タダほど高いものはない」の通説は現代社会において通用しない。今後さらに普及が予想される無料ビジネス、経済を検証している。

拷問読書【5位】選挙のパラドクス【政治】

「多数決は平等である」という常識が根本から覆されます。投票制度の裏を突いた選挙の紹介や、真に優れた投票制度とは何なのかを検証する本。

拷問読書【6位】ライアーズ・ポーカー【金融】

ウォール街の一流投資銀行で、一流の成績を収めた著者が内情を赤裸々に暴露。

年収数千万を稼ぐブローカー達の世界が垣間見れます。

拷問読書【7位】迷惑な進化【科学】

伝染病など、あらゆる病気は合理的な進化の過程の産物だった。

人類を脅かす病気が、実は人類自ら選択した結果だったという専門家が書いた本。

拷問読書【8位】羽生善治・決断力【思考】

日々進化する将棋業界で生き残るため、いかに学習し、何を捨てるか。

相手の弱点をひたすら突く戦術や、不利な状態でのかく乱など、内容がめちゃくちゃ濃い。

拷問読書【9位】誰のためのデザイン?【科学】

使いやすいデザインとはなにか?を考え、周りの道具への視点が変わる本。

読み終わった後は、身の回りの道具に始まり、自分の言動や動さまで意識してしまう。

拷問読書【10位】アニマルスピリット【経済】

人間は非合理な行動を取るからこそ、政府が市場原理に介入するべきだという、今までの経済書より一歩進んだ本。行動経済学の理論をふまえて資本主義を語っているのが新しい。

【次点】

正しく決める力【思考】
イノベーションのジレンマ【経済】
30歳からの成長戦略【思考】
ダメな議論【思考】
ロングテール【経済】
希望を捨てる勇気【経済】
天才数学者はこう賭ける【科学】
飛ぶが如く【小説】
さらば財務省!【金融】
なぜビジネス書は間違うのか【経営】
数学で犯罪を解決する【科学】
その数学が戦略を決める【科学】
よその子【教育】
ビルゲイツの面接試験【思考】
貧乏はお金持ち【金融】
マネーロンダリング入門【金融】

【ゆるめの本】

拷問読書【1位】快人エジソン【伝記】

エジソンがどれだけ変人だったか分かる本。新婚初夜に嫁のことを忘れて研究所で一晩過ごしてしまうのは当たり前。ベンチャー企業家エジソンの変態っぷりが堪能でき、夢中で読んでしまう。

拷問読書【2位】大人げない大人になれ【エッセイ】

その瞬間にやりたいことだけをやると嫌でも集中するなど、面白いアイデアが詰まっている。こういう大人になると人生楽しいだろうなと、読んでて楽しくなってくる本。

拷問読書【3位】奇跡のリンゴ【農業】

無農薬でリンゴを栽培するという不可能に挑んだ記録。家族を極貧生活においやり、周囲からは馬鹿にされながらも止めることができない姿は狂気そのもの。

拷問読書【4位】他人と深く関わらずに生きるには【エッセイ】

自由原理主義者でもある著者の人生哲学書。虫取りが好きな著者は、自分が行きたいから虫取りに行き、子供は親と遊んでもらうために虫取りについて行く。

拷問読書【5位】ご冗談でしょう、ファインマンさん【伝記】

普段の生活で遭遇する、ありとあらゆる出来事に興味をいだくファインマン教授。なんにでも興味を抱き、その瞬間を楽しみ尽くすおもしろさを教えてくれる本。

拷問読書【6位】走ることについて語るときに僕の語ること【エッセイ】

マラソンが趣味の小説家、村上春樹のエッセイ。小説家になるまでの経緯、一日の過ごし方など、超早寝早起きである著者の変わった生活様式がおもしろい。

拷問読書【7位】LOVE理論【恋愛】[書評なし]

2009年もっとも笑えた本。恋愛本200冊以上を読んだ恋愛体育教師「水野愛也」先生の笑えてためになる恋愛理論が楽しめる。ちなみに、著者は「夢をかなえるゾウ」、「ウケル技術」「温厚な上司の怒らせ方」の作者。

拷問読書【8位】4‐2‐3‐1―サッカーを戦術から理解する【サッカー】[書評なし]

サッカーのフォーメーション、戦術を監督視点で徹底的に解説する本。この本を読むとサッカー観戦がいっそう楽しくなり、視野角の狭いTV観戦に不満が出てきてしまう。

拷問読書【9位】サルコジ―マーケティングで政治を変えた大統領【政治】

問題発言で有名なサルコジの腹黒さが堪能できる本。モデルと3回も再婚し、贅肉が目立つ写真を掲載した新聞社に圧力をかけて修正させるなど、おもしろエピソードが満載。

拷問読書【10位】怠惰を手に入れる方法【ナマケモノ】[書評なし]

自分を変えようと努力しても無理だった作者がたどり着いた怠惰生活。楽なパジャマ生活、近くにスナック、できるだけカロリーを消費せず動く素晴らしい怠惰生活を紹介するエンターテイメント。著者はピューリッツァー賞も受賞した劇作家。


【書評】ハーバード流交渉術


拷問読書

大学で最も厳しいゼミの課題図書。このゼミの教授はコンサル出身の経済学専門で、授業も鬼のように厳しいけれど質も高いと評判であります。半期の授業だけどテストが5回もまんべんなくあって、学期末の追い込みが通用せず、常に授業を真剣に取り組まないとついていけないらしい。頭のいい授業の進め方だなあと関心しながらも、単位取るのきつそうだなあと思ってました。

自分のゼミとは関係ないけれど、このゼミの課題図書は厳選されてそうなので大阪行きの新幹線の中で読んでみた。だいたい3時間ぐらいで読める。

ただ、この本はひたすら論理的な交渉術を書いているので、実際にこの通りにしても「なんだこいつ、感じ悪い奴だな」と思われて、感情で動く相手に対して交渉決裂!となる可能性も高そうであります。

大手コンサル会社の日本支社社長が書いた「30才からの成長戦略」という本に書いてたことで、「論理思考の切れ味は抜群だけど、それだけでは説得できない。次に感情に訴える方法を極めたがこれだけでも足りない。最後は相手のためになりたいという気持ちを持つことにたどり着いた」と書いてた。この本はタイトルがアレですが、コンサルタントの悩みや苦悩が素直に書かれていて面白かった。

とはいっても、論理的な交渉方法というものは基礎知識として絶対に必要だと思うので、そういう意味でこの本は一度読むと人生全般に役立つかと。別にビジネスマンではなくても、人間関係は交渉の連続であったりするわけなので。

このハーバード流交渉術は相手に知られてはいけないものではなく、むしろ相手もこの本を読んでいたほうが交渉がスムーズにいくと書いてある。なぜかというと、お互いにとって有利な着地点を一緒に探すといった形式を取るかららしい。

内容はひたすら論理的な方式にそった交渉方法。相手を攻撃せず問題点を指摘するとか、議論に違いが出たら客観的事実に基づいて交渉を進めるとか、こういった方法を知っている人にはなじみのある内容かもしれません。

ただ、ハーバード大学の交渉学研究所の人が書いたというブランド力なのか、交渉系の本ではかなり上質な本な気がします。他の本をあまり読んだことないのでわからないけど。。おもしろいのは、交渉術の例示でイスラエルとアメリカなど実際の国際関係の交渉のまつわる例がふんだんに取り入れられているところ。

相手に協力をするとなにかしらの恩恵を将来に返してもらうことが期待されるのが普通。だけど、アメリカがイスラエルに援助すればするほどイスラエルの要求は高まるというジレンマなどが紹介されてておもしろい。

拷問読書


【WEB記事】新聞のネット進出


「切り込み隊長ブログ」というのをちょくちょく読んでいるのですが、そのブログ主が書いた新聞業界のネット進出に対する記事がすごくおもしろい。(ただし、かなり長い・・・)ネットに読者をとられた新聞業界がネット進出するものの、ビジネスモデルの違いから赤字を垂れ流すだけになっているようです。

一番の問題は、紙母体の新聞業界とネット業界では人件費が違いすぎるということらしい。特に面白いのが、ネット専門ならなんとか黒字化できるから完全に紙での供給を廃止した海外の新聞社の失敗事例。新聞紙を廃止することによって権威がなくなり、結果的にWEB版の購読者が大きく減って大失敗したらしい。

赤字の紙母体から、専業ならなんとか黒字にできるWEBにごっそり移行するという合理的判断を下したつもりが、結果的にWEBの読者も離れてしまうというジレンマが起こったとか。

最近読んだ、「フリー」という本でも書かれていたのですが、グーグルのCEOであるシュミットさんも新聞業界の衰退を心配しているらしい。グーグルはWEBニュースを提供したり、記事を検索出来るサービスを提供しているけれど、良質な記事はもとをたどれば新聞から引用されている。この大本がなくなれば、グーグルも検索すべき良質な記事を失ってしまうという状態。WEB業界最大手でもこのジレンマは意識していながらも、上手い解決策はまだ見つかってないといったところなんですかね。

【追記】

まったく関係ない話なんですが、リンク先の記事を読んでいる時に右側に出てくるエプソンの広告がよくない。動画形式のWEB広告で、記事を読んでいる時に右側でチカチカ画面が切り替わって最悪であります。自動的に動きだすWEB広告はサイト全体に悪影響なのではないかと。